「浅草寺」の家賃問題決着 仲見世に“竹下通り化”の懸念
一時、大騒動になっていた「仲見世問題」が、人知れず決着。東京・浅草「浅草寺」が提示した家賃の大幅アップを、店子側が泣く泣く飲んだのだ。挙げ句、約300年前から続く由緒ある商店街は、いずれ原宿の竹下通りのようになってしまう!?
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雷門から浅草寺までの仲見世通りには、おみやげ屋や和菓子屋、伝統工芸品店など89店舗が軒を連ねている。
浅草寺がそれら店子の「仲見世商店街」に対し、家賃の16倍アップを提示したのは、昨年9月のこと。
店主の1人はこう嘆く。
「それ以降、浅草寺と商店街の担当者らが話し合いを続けてきました。結局、4月下旬に合意文書が取り交わされることになった。さすがに16倍にはなりませんでしたけど、1区画(約10平方メートル)1万5000円の家賃が、一気に10万円にアップしました。うちは2区画を借りていますから、月々20万円です。なおかつ、契約が保留になっていた今年1月から5カ月分の家賃、100万円をまとめて支払うよう要求されました」
しかも、家賃はこれからも段階的に引き上げられていくという。
「2年後には1区画15万円、5年後に20万円、さらに、8年後は25万円になります。商売をする場所を簡単に変えられないので、浅草寺に不満を持っていても、仲見世商店街の89店舗すべてが契約を結んだようです。でも、このまま行けば、いずれ経営が成り立たなくなるところが出てきてもおかしくありません」(同)
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