香取と草なぎの新ユニット「SingTuyo」を大メディア“忖度”でまたも黙殺

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相変わらずの「自主規制」に「忖度」

 新聞やテレビといった大メディアは黙殺し、新興のネットメディアは盛んに記事を配信した。これが意味することは何かと問われれば、少なからぬ人々が「ジャニーズ事務所に対する忖度の差」と即答するに違いない。長年、SMAPのファンを続けている女性が証言する。

「SingTuyoと言えば、『ShinTsuyo POWER SPLASH』というbayfmのラジオ番組を思い出したファンも多かったはずです。95年から続いている長寿番組で、2人の掛け合いが本当に面白いんです。今回のユニットも、これを踏まえているのは間違いないと思います。『KISS is my life.』の発売が発表されると、私たちはSNSを中心に『何とかしないと』と一致団結。発売日には一斉にサイトへアクセスして、片っ端から購入しました」

 SMAP解散以来、ジャニーズ事務所の悪役化が一気に進行しているのはご存じの通りだ。逆に事務所を退所した3人は、従来の人気に加え相当数の同情票も加わった。

 SingTuyoの支持層にも似た構図がある。もともと2人が持つ人気に加え、曲やCMの評価が高い。そして、さらに上記の“組織票”まで加わったのだから、まさに鬼に金棒。ランキング上位は当然だったのだ。

「なのに新聞やテレビは全く報道しないのですから、納得できません。ジャニーズ事務所に対する忖度は明らかでしょう。今は元TOKIOとなった山口達也さん(46)が書類送検された時、一般紙の社会部が作成した原稿でさえ『容疑者』ではなく『メンバー』という配慮表現が使われました。ジャニーズ事務所にとって、SingTuyoの報道を潰すことなど、訳もないことなんでしょうね」(同・女性ファン)

 山口達也といえば、その処分を巡って事務所の迷走が批判された。最近、ジャニーズに吹く逆風は、本当に厳しい。その原点は、やはりSMAPの解散騒動だろう。

 元SMAPの3人についての報道が少ないのは、あくまでメディア側の自主規制ではある。ジャニーズ事務所が直接的に指示を出しているわけではないはずだ。

 とはいえ、近年のジャニーズ事務所におけるイメージ低下は、洒落にならないレベルになってきた。思い切ってジャニーズ側が元SMAPの3人にエールを送るといった“サプライズ”でも演出しない限り、抜本的な信用回復は難しい――。それほどの泥沼に見えるが、いかがだろうか。

週刊新潮WEB取材班

2018年5月13日掲載

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