再起危機の若嶋津、杖なしで歩けるように 見守る高田みづえの献身

エンタメ週刊新潮 2018年5月3・10日号掲載

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 宰相とファーストレディ、次官と記者、土俵と女性。目下、至るところで「男と女」の問題が発生している。所詮は異性、分かり合えっこないのさ、とニヒルに構えてみせるのも良しだが、たまには支え合う男女の姿に思いを馳せるのもまた一興だ。元大関・若嶋津の二所ノ関親方(61)と元アイドル歌手の高田みづえ(57)、結婚34年目の夫婦のお話。

「すみません、私からは何も喋れないんです」

 すでに桜は完全に散っていた4月中旬のある日、千葉県船橋市にある二所ノ関部屋を訪れると、おかみさんである高田は、夫の許可なくしゃしゃり出てはならないと決めているのか、殊勝にこう語るのみだった。

 出しゃばらずに、夫を支える献身妻。どこぞのファーストレディと大違いだが、改めて入院中の二所ノ関親方の病状を振り返っておくと、彼は昨年10月19日、自転車に乗ったまま転倒し、頭部を強打。直前にサウナに入っていたことから「ヒートショック」が疑われた。

 すぐに船橋市内の病院に搬送され、約4時間半にもおよぶ開頭手術を受けたものの、術後も言葉は話せず、問いかけに手を動かして反応するのがやっと。脳へのダメージが懸念され、再起が危ぶまれたが、元大関の体力ゆえか、懸命のリハビリの結果、現在、奇跡的に回復しているという。

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