上祐史浩、麻原彰晃の死刑執行は「躊躇してはいけない」 Xデー前にインタビュー応じる

社会週刊新潮 2018年5月3・10日号掲載

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「麻原をキリストにしてはならない」上祐史浩インタビュー(上)

 今日か明日かと囁かれる「麻原彰晃」Xデー。元オウムの大幹部、上祐史浩氏(55)は、その麻原を最も間近で見てきた1人である。四半世紀前、スポークスマンとして教祖を弁護し続けた「ああ言えば上祐」は、近づく「その日」に何を思うのか。執行間近のインタビュー。

 ***

「オウム裁判」が全て終結したのは、今年1月。麻原含めオウム真理教13名の死刑執行に障害がなくなって3カ月が過ぎた。その「かつての師」に対し、

「もちろん執行しなければならない。そうしなければ、『無差別大量殺人者』、『テロリスト』が死刑にならない日本国家を作ってしまうことになる。それがあり得ていいわけがありません」

 と語る上祐氏。

 地下鉄サリン事件後、有印私文書偽造などの罪で実刑判決を受け、3年間服役した彼は、出所後、後継団体「アレフ」に復帰し、代表となった。が、麻原ファミリーとの対立から分派し、「ひかりの輪」を設立。「麻原脱却」を掲げた。その彼は、

「執行を躊躇してはいけない」

 と繰り返す。

 もっとも、「ひかりの輪」は今でも、公安調査庁の観察下にあり、「麻原隠し」の取り組みをしていると指摘されている団体だから、この発言は割り引いて考えなければいけないのも事実であるが――。

 他方、執行が近づくに連れて一部から、信じがたいことに停止を求める声が上がっているのも事実だ。例えば、麻原の三女は、1月にブログで父は心神喪失状態にあるとして、〈父を殺すならば、違憲・違法行為であり、殺人〉と述べている。また、日弁連は、3月末に「死刑執行停止を求める要請書」を法務大臣に提出。理由の一つとして、「ある収容者が重篤な精神障害に罹患していると思われる」ためと述べているが、この収容者とは、「麻原を指している」(社会部デスク)という。こうした動きをどう見るのか。

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