「松坂大輔」中日移籍のPR効果はタカ退団時の10倍以上! 電通PRが分析

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報道量だけでもソフトバンク時代の4倍

 素人でも少し考えてみれば分かるが、「ある企業が資料を図書館に寄贈したことによる社会的イメージの上昇」を「広告費」で換算できるはずがない。なにより広告費換算では、“報道の質”が無関係となってしまう。批判する記事が大量に報道された場合、それを広告費に換算しても、「イメージの上昇」とは全く連動しない。

 そこで「レピュテーションマトリックス」では、報道「量」でなく、「報道が何人に届いたか」とその「質」を測定することにしているという。

「本格的な調査は相当に大がかりなものなので、あくまで簡易的にテスト測定をしてみましょう。松坂さんについて報道した、新聞、雑誌、そしてYAHOO!の記事露出度を比較してみます。ソフトバンク在籍時は17年11月1日から30日まで、中日移籍時は18年1月15日から2月13日まで、それぞれ30日間の報道が対象です。つまり、ソフトバンク退団前後の時期と中日入団前後の期間を比べることになります」(同・末次部長)

 少し専門的で難しいかもしれないが、まずは調査結果をまとめた表をご覧いただこう。

「記事の件数だけを比較しても、ソフトバンク時代の169件に対し中日時代は730件と4倍以上になり、話題量が圧倒的に違うことが分かります。しかし、件数だけを比較するのはミスリードを招きます。なぜなら、読者数の多いメディアの1記事と、そうではないメディアの1記事を同じに扱ってしまうからです。そこで弊社と内外切抜通信社(東京都新宿区)の協力により、“記事が何人に届いたか”という『リーチポイント(RP)』を測定してみました」(同・末次部長)

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