「高島屋」美少女人形を買い占めた中国通販業者の皮算用

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暴行事件も

 高島屋はすでに契約が済んでいるため、予定通り5月に引き渡しをすると言うが、中国人ジャーナリストの周来友氏によると、

「今回のケースは“転売ヤー”の可能性が高いです。すぐに中国のネットショッピングサイトに出品されていたことからも、中国人が関係していると思われます」

 転売ヤーとは、転売屋とバイヤーを合わせた造語。近頃、そのように呼ばれているという。

「つい先月も渋谷の人気ブランド店が限定品を販売した際に、中国人とみられる7人組が警備員に暴行するという事件があり、話題になりました。中国人をアルバイトで雇い行列に並ばせて、商品を買わせた後で回収するという仕組みです」(同)

 実際に中国のサイトには、京都高島屋限定と紹介された人形が元の金額よりも高い9680元(約16万4000円)で販売され、すでに2件の申し込みが成立している。果たして、転売ヤーはいくら儲けるのか。

「仮に100体すべてが売れたとしたら、差し引き約400万円が粗利。バイト代や送料などの経費を引いたとしても、元締めが1人ならば約350万円が懐に入ることになります。組織的に行っているケースもありますが、中国人留学生のなかには、学校も行かずに稼ぎまくっている者もいます」(同)

 来月には、日本橋高島屋でも限定販売されるが……。

週刊新潮 2018年4月12日号掲載

ワイド特集「旅立ちの時は来た」より

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