アッキー「お付き女性職員」の今 手当2600万円で“ローマの休日”

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 オードリー・ヘプバーン扮するアン王女が、多忙な日々から逃れるため、訪問先のイタリアで失踪し自由を謳歌する。そんな映画「ローマの休日」さながらの生活を満喫するのが、安倍昭恵氏(55)のお付き女性職員だった谷査恵子(さえこ)氏。法外な余禄まで貰っているというのだ。

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 谷女史は、証人喚問に立った佐川宣寿(のぶひさ)氏と同じく森友問題の鍵を握るとされる1人だ。財務省への“口利きFAX”で一躍、その名が知れ渡ったが、問題発覚後の昨年8月、ローマにある在イタリア日本大使館へ、1等書記官として赴任した。

 いわば佐川氏同様に“栄転”人事だったのは、こんな厚遇ぶりからも窺える。

「このまま海外勤務が続くと、谷さんは基本給以外に総額で約2600万円もの手当が支給される予定です」

 と言うのは、公務員制度に詳しいジャーナリストの若林亜紀氏である。

「在外公館に勤務する国家公務員には、主に在外基本手当と住居手当の2つが支給されます。旧2種試験で経産省に採用された“準キャリ”である彼女の場合、俸給に照らし合わせれば、在外基本手当はおよそ月50万円。加えて赴任地がイタリアだと、月約23万円の住居手当が貰えます」

 2つの手当を合わせれば、年間で約876万円。加えて本省では課長補佐の扱いを受ける谷女史の基本給は、年収換算で約800万円というから破格の扱いなのだ。

「一般的に派遣期間は3年ですから、谷さんも満期まで務めると手当の総額は冒頭の額になります」(同)

 そもそも、日本より平均年収の低いイタリアでなら、現地の生活費は給与だけで賄えると若林氏は続ける。

「在外勤務の手当を丸々貯金する職員も多く、帰国後に家を買う人も珍しくありません。また、イタリアと日本は互いの貿易額が全体の1%程度ですから、経産担当の彼女に課された難問は見当たらない。アッキーのお付きで苦労の多かった勤務が報われ、骨休みに相応しい慰労ポストでしょう」

 実際、谷氏の目立った仕事といえば、2月下旬にヴェネツィアのカ・フォスカリ大学を訪れているが、

「日本企業と学生の交流会に参加していましたね。国境を越えた美食文化の普及活動などにも従事していますが、彼女でないと務まらないという仕事ではないですよ」(現地ジャーナリスト)

 国会では彼女の証人喚問を求める声もあるが、日本に住む谷氏の父親に聞くと、

「娘も大人やし住んどる世界が違うから、連絡もとってないのでわからん。まぁ、命までは取られへんやろ。特に心配はせえへんよ」

 現実に戻ったアン王女は、会見場でカメラのフラッシュを浴びた。果たして谷女史を待ち受ける“優雅な休日”の終幕は……。

週刊新潮 2018年4月5日号掲載

特集「散り際の『安倍昭恵』」より

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