順天堂医院が隠蔽していた「新生児取り違え」 被害者が苦悩を明かす

社会週刊新潮 2018年4月12日号掲載

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「名門」としてその名が知られる順天堂医院で、新生児の取り違え事件が起きていた。しかも病院側はその事実を隠し、“口封じ”として金銭の支払いまで行っていた。

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 この驚きの事件について明かすのは、順天堂大学医学部附属順天堂医院の関係者だ。取り違えが起きたのは半世紀ほど前、被害者は東京都内で暮らす男性であるという。

「DNA検査の結果、育てられた親との間には親子の可能性が0%だと判定されて、たしか一昨年の初めだと思いましたが、順天堂医院に確認を求めてきたんです。調査の結果、病院側も取り違えがあったことを認めています」

 にもかかわらずこれまで公表されなかったのは、病院による“口封じ”があったためだと明かす。

「男性に金銭での解決を提案し、和解金を支払う代わりに、取り違えがあったことを一切口外せず、もう一方の相手を探さないことを約束させた。最終的に男性は押し切られてしまった格好です」

 本当の親に会いたいという男性の切実な訴えを退けた理由を、病院側は“もう一方は平穏に暮らしている可能性が高いため”と説明したという。

 被害者の男性を直撃すると、躊躇しつつも当事者であることを認めた。

「もちろん、本当の親がだれなのか知りたいし、知らないままで生きていくなんて、あまりに苦しいと思っている」

 と心情を明かしつつ、

「順天堂との約束があるから、あなたにこれ以上は喋れないんです」

 では順天堂は、何と答えるか。

「個別案件についてのご照会には応じておりません」

 否定こそできないが、隠蔽は続ける姿勢らしい。4月5日発売の「週刊新潮」で詳しく報じる。