“ダルキラー”や“元サッカー”も プロ野球「新外国人」変わり種

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 いよいよプロ野球開幕だ。

 我らが大谷翔平はかの地に旅立ったが、逆にユニークな新外国人選手たちが日本に続々と上陸している。

 まずは広島のレオネル・カンポス投手(30)。ベネズエラ出身で、年俸は4600万円(推定・以下同)だ。

「中南米の選手は16〜17歳でプロ入りするのが一般的ですが、カンポスは27歳でメジャーデビューという遅咲きです」

 とメジャーリーグ研究家の友成那智氏が語る。

「というのも、プロ入りが23歳と遅かった。実は彼、サッカーも並行してやっていたのです。22歳までプロレベルのサッカーチームでプレーしていたそうです」

 サッカーで挫折したあとパドレスにスカウトされたが、1試合投げただけで肘の靱帯を断裂し、手術を受ける羽目に。だが術後、1Aからメジャーまでわずか1年半でのし上がった。

「実際に投げた期間が短いため、体はまだ25歳くらいの状態といいます。左打者にはハイレベルなチェンジアップ、右打者には鋭く曲がるスライダーがあるので、広島の秘密兵器になるかもしれません」

 オリックスのアンドリュー・アルバース投手(32)も、2008年パドレス入団後わずか5試合に登板しただけで肘の手術を受ける憂き目にあった苦労人。手術のせいで解雇され、独立リーグやマイナーを渡り歩いた。出身は、1年のうち5カ月が氷に閉ざされる極寒のカナダ・サスカチュワン州だ。

「マイナーの選手は5カ月分しか給料が出ないため、オフの間、スポーツジムのインストラクターや、スーパーの倉庫係、配達人などをやって食いつなぎます。アルバースは3年間、オフになると故郷に帰って高校教師をしていました。バスケットボールチームのコーチも兼任し熱血指導をしていたとのことです」

 昨季後半に移籍したマリナーズで5勝1敗と好投したが、年齢がネックとなりメジャーで買い手がつかず来日。年俸は1億円だ。

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