王者パッキャオが「石破茂」を指名 秘かに“ネクスト首脳会談”

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「数十億円を集めたい」

 で、肝心の会談はコーヒーのみで酒も料理も一切ナシ。制限時間30分のインファイトが行われた。

 ボクシング関係者が言う。

「石破さんは、あなたの試合があると国内のイスラム勢力も休戦して静かにしている、凄い力ですね、なんて持ち上げると、パッキャオはまんざらでもなさそうでした。さすがに、南シナ海を巡る中国問題など石破さんが国際情勢の難しい話を進めていくと、パッキャオは目をパチクリさせていましたけどね……」

 対する「王者」は、フィリピンで課題となっているゴミの山問題で、日本の技術に興味があることや、貧しい子どもたちへの支援活動などの実績を強調。日本でも学校を作りたいと持説を披露したかと思えば、

「実は今年中に引退セレモニーを日本でやりたい。そのために数十億円を集めたいから、石破さんをはじめ日本の色々な人たちに協力して欲しい、なんて発言も飛び出しました」(同)

 これには石破氏も頷き笑みを浮かべるだけ。困惑の色を隠せなかったという。

「パッキャオ自身、過去にも引退を表明していますが、欧米のボクシング界では名前が知られる選手なら日本と違い元チャンピオンとして何歳でもリングに上がれる。人気と体が続く限り、稼げるビジネスモデルが構築されていますからね」

 とは、専門誌「ボクシング・ビート」初代編集長の前田衷氏である。

「3年前、世紀の対決としてパッキャオと対戦したフロイド・メイウェザーだって、引退を繰り返している。昨年には、総合格闘技王者のコナー・マクレガーと闘い歴代2位の興行記録を叩き出した。とんでもないカネが動くので、なかなか辞められないのです」

 4月には米ラスベガスで試合予定のパッキャオだが、その進退や如何に――。

週刊新潮 2018年3月15日号掲載

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