“まるで恋人同士”だった伊調馨と田南部コーチ 告発の裏に権力闘争

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栄強化本部長が反論!「私は伊調の従兄弟に謀られた」(下)

 伊調馨(33)をめぐるパワハラ告発で、日本レスリング協会の栄和人強化本部長(57)は「馨の従兄弟との確執が一因となって謀られたのかもしれない」と明かす。伊調の従兄弟I・T氏は、元芸能事務所経営者。4年ほど前には恐喝容疑で逮捕されたこともあったという。昨秋に行われたイベントで栄本部長とトラブルを起こしており、これにI氏は“顔を潰された”と激怒したことから、栄本部長は今回の告発を“逆恨みを買ったからではないか”と気にしていたと、関係者は証言するのだ。

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 栄強化本部長は、いわくつきの人物に目をつけられたわけだが、その付き合いはトラブルを起こしたイベントだけに限らない。

 I氏の知人によれば、

「Iさんは、アスリートが筋肉サポートのために使う“キネシオロジーテープ”というものの販売も手掛けています。いわば、その広告塔だったのが、栄さんです。販売会社のフェイスブックを覗くと、栄さんはもちろん、リオ五輪の63キロ級で金メダルを獲得した川井梨紗子、同じく69キロ級金メダリストの土性沙羅ら至学館所属の選手が宣伝役として登場している。Iさんは、女子レスリング部に広告宣伝費として20万円を2、3回支払っていました」

 それと同時に、至学館以外にもキネシオロジーテープを提供していたという。

「その過程で、Iさんは他の大学のレスリング関係者とも親しくなっていきました。現在、女子レスリング界は、至学館の一強体制です。当然、それを快く思っていないのが、男子レスリングの方では圧倒的な強さを誇る日体大勢です。そのため、テープを通じて知りあった日体大OBに栄さんの追い落としの協力を頼んだはずです。現に、Iさんは以前から、告発文に登場する田南部コーチと一緒にいるところを目撃されていました」(同)

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