「華原朋美」「成田童夢」も登場 仮想通貨「怪しいセミナー」にご用心

社会週刊新潮 2018年3月8日号掲載

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 ブームに沸く仮想通貨だが、その裏では「仮想通貨詐欺」も横行している。

「仮想通貨に関する相談は年々増加し、昨年度は847件、今年度はすでに2085件に達しています」(国民生活センター)

 今年度に入ってからも、“年利250%の新しい仮想通貨”という文句に誘われ、4000万円を払ったケースもあるとか。こうした怪しい輩の魔手はありとあらゆるところから伸び、人々に絡みつく。

 投資トラブルに詳しい荒井哲朗弁護士によれば、

「その場としてよく使われるのが『セミナー』です」

 と言うが、実際、

「サイトに『ビットコインも上回る!』と書かれていたんで期待した。でもいい加減でビックリしました」

 とは、この2月に怪しいセミナーに参加した、都内の20代、男性会社員である。

「説明によれば、その会社が作ったコインが今年中に上場する、と。するとビットコインと同じように値上がりすると言うんです。購入者が殺到しているとも書かれているんで、慌ててセミナーに申し込みました」

 会場は都内繁華街にあるビルの一室。15名ほどの参加者が待つ中、出てきたのは若い男。どこから見ても日本人なのになぜか「ショーン」と名乗っていたという。

「そのショーンはパワーポイントを使って説明を始めたんです。“この通貨はすごい。守秘義務があって話せないけど”。いいから話せよ、とイライラしました。“開発にはビットコインチームのメンバーが携わっている”とウラの取れないことを言うし、“今は仮想通貨のゴールドラッシュ”と言うのも、力み過ぎていて笑ってしまいました」

 オマケに資料として配られた中には、ドリンクや化粧品などのパンフレットもある。それらを見て、

「ようやくネットワークビジネスの会社がやっているんだ、と気付きました。結局、今話題の仮想通貨をダシにそっちの世界へ入れようとしているんだな、と」

 この場合、あまりに内容が貧弱で男性はカモにならなかった。しかし、昨今のセミナーには、もう少し手の込んだものもあるという。

「昨年、“購入者から間違いなく億万長者が出る”と購入を煽るセミナーを見学に行きました」

 と言うのはノンフィクションライターの水谷竹秀氏。

「その最後に出てきたのが、華原朋美。ピンクのドレスで1曲披露していました」

 また、最近でも「ただ所有するだけで資産が増える」と唱える、仮想通貨関係の怪しいプロジェクトの説明動画に、元スノボ選手の成田童夢の姿があった。

 が、当の成田に聞くと、

「頼まれたから出ただけで、中身は知らない。タレントは口に合わないラーメンでもおいしいと言うでしょう。それと同じです」

 問題の所在すらわかっていないのだから罪深い。

特集「リスク100%『仮想通貨』への招待状」より