中居クンの“カラ元気”に感じるもの寂しさ「平昌五輪」メインキャスター採点表

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テレ東にもの申す

――トリを務めるのはやはりテレ東。16年のリオ五輪以来2度目のメインを務める小泉孝太郎(39)、そして荻原次晴(48)という異色コンビ。

 平昌に限った話でも、テレ東に限った話でもないのですが、彼らメインキャスターは中継番組の“額縁”で、登場するのは競技が始まる前と終わった後が大半。競技中は専門の実況アナと解説者が別にいるわけですから、東京のスタジオで司会していればいいんじゃないかと思いますけどね。雪が少ないだの、準備が遅いだの、あれだけ悪口を言っていた平昌にわざわざ行かずに。

「参加することに意義がある」というのが各局の答えかもしれませんが、だとするなら、「参加することに“異議”がある」と言いたいのは、テレ東です。

 元総理の息子と“キング・オブ・スキー”の弟という、また、わかったような、わからないような人選のメインキャスターを現地に送り込んで、NHKや他の民放との生中継競争に参入する、あるいは生中継談合に加わるくらいなら、「やらない!」というテレ東の見識を見せてほしかった。

 湾岸戦争が勃発したとき、NHK以下の他局がこぞって臨時ニュースに切り替える中、いつもどおり「ムーミン」を放送し続けたのがテレ東。今回、他局の五輪中継の低調を見ていると、テレ東があの気概をまた示したなら、数字(視聴率)も評判もさらに上乗せできたのではないかと思われて残念です。

 他局がショボいと思い込んで手を付けなかったモノを、開き直って放送してノシ上がってきたのが、ここ10年、20年のテレ東。他局が尻尾を振るオリンピックなんていう既成の大コンテンツは、テレ東が触っちゃいけない分野です。そこまでして“フツーの在京キー局”に成り上がりたいのか、テレ東! それは成り上がりじゃなく、成り下がりだぞ、テレ東!

 平昌にはお飾りのキャスターなど送り出さず、生中継にも手を伸ばさず、六本木の新社屋に池上彰(67)を迎えて、たとえば開会式の後に、参加国や各国の選手を無駄に詳しく紹介したり、池上がIOCのバッハ会長(64)や森喜朗(東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長[80])に直撃インタビューしたりする特番をやるくらいでよかった。ワタシは喜んでTVに齧りつきましたよ。

 いや、最近のテレ東なら、ホントにやってくれるかもしれないな、閉会式の後に。下町ボブスレー事件を“池上解説”させたり、久米宏(73)に東京五輪開催反対を叫ばせたり。期待してます。

――ちなみにNHKは、平昌五輪の放送テーマ曲「サザンカ」(SEKAI NO OWARI)が「地味すぎます」と林操氏。「昔のシングル盤ならB面レベルで、五輪中継が盛り下がる。男子フィギュアのユヅP(羽生結弦)の金メダルがなければ、鬱になる視聴者が続出したはず」とのこと。

 フィギュアが終わると、さらに地味になっちゃうかもしれないけれど、頑張れニッポン!

週刊新潮WEB取材班

2018年2月18日掲載

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