「ミヤネ屋」に肉薄!「ゴゴスマ」が打ち切り寸前から視聴率8倍になったワケ

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舛添問題、小池旋風で変わった

――16年に入ると、話題は舛添要一都知事(当時)の公私混同問題を経て辞任 、同年7月に誕生する小池百合子都知事の小池旋風 へと移っていく。

稲垣:都知事の会見は、金曜午後2時からが多かった。それを生放送できるわけです。それは視聴者の反応が良かった。番組の転機であり、腹を括った時でもありましたね。政治は難しいテーマでもありますから、MCの石井亮次アナウンサー(40)にも、上から目線で教えるのではなく、見ておられる方と一緒に理解していくような進行を心掛けるように言っています。1つのことに時間をかけて、ある時は笑えるように、また脇道にそれつつも、展開して、分かっていただけたらと思っています。

――昨年10月4日には、関東で視聴率5.4%(名古屋では6.2%)を獲得し、ついに王者「ミヤネ屋」(4.7%)を破った。10月25日には、それぞれが6.5%でタイに持ち込む。もちろん石井亮次アナの知名度、人気も上がっている。

稲垣:そうですね。2年前は東京で石井に取材させても、一般の方から見向きもされなかったほどですが、最近は声を掛けていただけるようになりました。元々、大阪出身 で、喋りも面白い。ローカルではタレントも潤沢ではないので、アナウンサーがタレント的な役割も兼務しないといけませんし、オンエアしていない時に、ふざけた喋りや細かすぎるモノマネなどをやったりしていて、そういうところがゲストのタレントさんたちに気に入られたりしていました。それで友近さんが「うもれびと」(フジテレビ系)という番組で、他局系列なのに、「CBCに石井というアナウンサーがいる」と紹介してくれたりしたんです。その翌年に名古屋で「ゴゴスマ」が始まることになり、石井が抜擢されたんですよ。

――「ゴゴスマ」内で、ゲストの「そのまんま東」こと前宮崎県知事・東国原英夫氏(60) から「あなたは宮根さんより面白い!」と絶賛されたこともあった。

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