安室ファイナルツアーに対抗? 浜崎あゆみ「20周年ツアー」に不安の声

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変化の安室、変化しないアユ

 アイドル評論家の堀越日出夫氏が解説する。

「90年代中盤に“アムラー”ブームで社会現象を巻き起こした安室に対して、アユが“歌姫”とされたのは2000年代前半。その頃、安室はすでに結婚・出産もしていて、小室哲哉とも離れ、自身の目指す音楽を突き進んでいました。低迷していたというか、ファンがついていけなかったほど。彼女はアメリカの最先端の音楽を取り入れようとして、客がついてこれなくてもやり続けた結果、今がありますし、進化し続けています。ところがアユの場合、売り物はライフスタイルを含めた“自分自身”なんです。そこには歌番組でのトークもありましたが、長いトークのできる歌番組『HEY!HEY!HEY!MUSIC CHAMP』(フジテレビ系)もなくなった。歌について彼女は“自作の詞”がウリでしたが、外国人2人との結婚・離婚があったとはいえ、彼女自身が変わることができなかったので、詞にも変化を感じないんです。そうする中で、彼女の全盛期を支えた若い女の子たちは、主婦となり母となっているのですから、彼女の詞にリアリティを感じられなくなっているのでしょう。一方で安室には、今年、20歳になる息子もいますからね。同じ母親なのに、あんなカッコいいライブを続けていられることは、主婦たちの憧れになり得るのではないでしょうか」

 音楽評論家の反畑誠一氏は、

「同じく一世を風靡した2人ではあるのですが、安室は存在感を増してカッコよさを推し進める中で、アユだけがピークを過ぎてしまった感があります。ヒットの連続も止まり、声も十分に出ていない。体型も差が出てしまいましたね。辞め時すら、安室に取られてしまったようにも見えます」

 1月25日の公式SNSに、アユはこう綴っている。

《諦めない心を捨てること、信じる心を捨てることで、全ての感情にフタをしてれば傷つくことはないね。/喜びもないけどね。》

 現実逃避だろうか?

 一方、「ayumi hamasaki ARENA TOUR 2018 ~POWER of MUSIC 20th Aniversary~」開催決定を告げる公式ホームページには《立ち止まることなくまだまだ前進し続ける覚悟を決めた音楽人生において、ayuの新たな挑戦が始まる》とある。この言葉も引退する安室を意識しているのかしらん。

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週刊新潮WEB取材班

2018年2月12日掲載

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