「早く孫の顔を見せてほしいわ」という姑の無神経な言葉に対する“ベストアンサー”

ライフ2018年2月9日掲載

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「早く孫の顔を見せてほしいわ」「あなたにはうちの跡継ぎをしっかり産んでもらわないと!」帰省するたびにプレッシャーをかけてくる姑に閉口しています――。
 こんな言葉を言われれば、誰だってカチンとくるだろう。しかし、そこでただ黙ってしまったり、露骨に怒りを表してしまい、余計に姑との関係が悪くなった、なんて人も多いのでは。精神科医の片田珠美先生は著書『怒れない人は損をする!―人生を好転させる上手な怒りの伝え方―』の中で、こういうときこそ、正しく「怒る」ことで、事態を好転させようと語っている。では、先のケースで片田先生が考える正しい怒り方を見てみよう。(以下、同書より抜粋、引用)

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 ビジネスシーンでは、利害で成り立つ人間関係が基本となっているため、効率やメリットをはっきりさせることで解決できることも多くありますが、プライベート編では上手にかわす、つまりスルーすることで怒りを表明することが重要になってきます。

 スルーしただけでは怒りを表明したとは言えず、何も変わらないのではないかと疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。けれども、上手にスルーすることで、相手の攻撃によってダメージを受けるのを避けたり、減らしたりすることができます。これも立派な怒りの表明方法なのです。

 姑、隣人、子どもの友人の親や先生など、関係を絶つとなると、離婚や、引っ越し、転校など多大なリスクを伴う相手こそ上手に怒りを表明して乗り切りましょう。

 冒頭で紹介した姑の言葉には、「オウム返しで撃退」するのがおすすめ。

返答(1):「私も心配で、検査したら何の問題もなかったです。〇〇さん(夫)はまだ行ってないんですけどね」
返答(2):「見たいですよね~」

 この姑は「利得型」(常に己の得になるように目論んでいるタイプ。そのためなら他人を蹴落としても構わないと考えている。己の立場が危うくならないようにと願う「保身」もこの中に含まれる)です。自分は年を取って時間もできたし、自分自身のDNAを残したい、かわいい孫を抱きたい、という気持ちですね。ある年齢に達すると、近所の奥様方や友人から、「お宅の孫はまだ?」などと言われることも多くなり、より一層孫が欲しい気持ちが燃えあがるのでしょう。それで「早く孫を」とお嫁さんに言うという寸法です。あるいは、場合によっては「跡継ぎがいなかったら困る」とか、「うちの墓の面倒を誰が見るのか」など、そういう「家」の事情がある方もいます。

 このような無神経で勝手な言葉に頭に来る方も多いと思いますが、基本は流しておけば、実害はないのです。核家族が増えている昨今、離れて暮らしている姑にこのように言われても、大抵の方はご自分の生活に影響はないはずです。返答(2)のように「私も見たいです」と相手の言葉のオウム返しでスルーするのがよいですね。

 ただ、このお姑さんの性格が苛烈であったり、同居していて常に一緒に生活しているなど、各家庭の個別の事情により、過剰なプレッシャーを感じるならば、返答(1)のように夫、つまりあなたの息子のほうが問題なんですよ、と暗に指摘するのもよいでしょう。姑との関係性は多少悪くなるかもしれませんが、精神的に病んでしまうよりは、ずっといいはずです。相手は何も言えなくなること請け合いです。

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 姑と正面切ってバトルを繰り広げる前に、まずは、「オウム返しで撃退」してみてはいかが。

デイリー新潮編集部