「バブル時代がよかったなんて幻想だ」 古谷経衡が斬る「バブル賛歌」
注目される「バブル」
平野ノラの活躍、あるいは荻野目洋子の「ダンシング・ヒーロー」のリバイバルヒットのおかげもあって、昨年は「バブル」という時代にいつも以上に注目が集まった年だった。「バブル時代」という言葉の受け止め方は、世代によって大きく異なる。当時を知る人は「バブルの頃は、もっと豊かさを実感できた」と語るかもしれない。
バブルを知らない世代は、そうした話を聞きながらある時は羨ましがり、またある時は不快感を味わう。現在は50代のおじさん、おばさんとなったバブル入社組が、自分たちの栄光の時代と現在とを比較して、そこから若者批判をすることも珍しくないからだ。...