「浜ちゃん」ガキ使の黒人扮装を「笑ってはいけない」のか

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ちびくろサンボと一緒

 評論家の唐沢俊一氏が、

「リベラルお得意の“世界の基準から遅れた恥ずかしい日本”という論法を展開するため、目を付けられたのでしょう。ハフポストは、『黒塗りをしないのは世界の常識』という論調ですが、黒塗りに過剰反応するのは、かつて奴隷貿易で黒人を差別してきたアメリカだけです。特殊な歴史を抱える国の価値観を黒人差別の存在しない日本に当てはめるのは、無理があります」

 と言えば、同じく評論家の呉智英氏も、

「これが問題だとすると、シェークスピアの『オセロ』に登場する有色人種を日本人が演じることも出来なくなります。かつて一斉に絶版となった『ちびくろサンボ』事件と一緒で、非常に危険ですね。あの時は市民団体が問題視したことをメディアが取り上げ、表現行為が抹殺されてしまった。こうした規制を受けて萎縮し、文化の豊かさを潰しかねません」

 と言うのだ。最後に、長年、TVでニュースキャスターを務めた、政治評論家の俵孝太郎氏の話を聞くと、

「黒塗りで笑いをとろうとする番組を作っていることもバカですし、それを正論ぶって差別問題化することもバカ。私には、ビョーキにかかっているとしか思えませんね」

 もはや笑うしかない。

週刊新潮 2018年1月25日号掲載

ワイド特集「一能一芸なきものなし」より

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