米国人修理工が遺した資産9億円! 「だからアメリカ株が買い」の真贋

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 資産運用のメニューの中にアメリカ株を考えたことがあるだろうか。為替リスクはあるものの、日本企業より成長性があって配当も高い。長期で保有して、一般人が億万長者になった実例もあるのだ。

 米バーモント州のロナルド・リード氏は、自動車修理工やデパートの用務員として働く典型的な労働者階級の男性だった。リード氏は4年前に92歳で亡くなるのだが、彼の残した遺産に周りの人たちは驚いたという。自宅から大量の有価証券の束が出てきたからだ。

 不動産と合わせると、その額は約800万ドル(約9億円)。リード氏が持っていたのは、大企業の株が多かったが、給与からこつこつと買い貯め、配当金が出ると、それをまた株の購入に充てていたという。

 どうしてこんな巨額の資産を蓄えることができたのだろうか。

 ファイナンシャルプランナーの深野康彦氏が言う。

「日本企業と比べるとアメリカは人口も多いし、企業の成長率も高い。それもあって、多少の凹凸があってもアメリカ株は基本的にずっと右肩上がりなのです。10年前に、リーマンショックで株価は大暴落しましたが、その時から比べてもダウ平均株価は3・5倍、30年前のブラックマンデーからは14倍になっています」(同)

 たしかに、世界を席巻しているのは、多くがアメリカの会社。マイクロソフトしかり、アマゾンしかり、コカ・コーラやウォルト・ディズニーもまたアメリカ企業である。

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