紅白「ブルゾンちえみ」会見でコラボのA・マホーンが「僕も台本を見たい!」

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台本を渡さないNHK

 一方のマホーンは、「ブルゾンに手をマッサージしてもらっている」と告白。場は盛り上がり「ブルゾンちえみ“秘密”のマッサージ/紅白リハ」(日刊スポーツ電子版・12月30日)などと報じられた。しかしながら、マホーンも意外な“冷遇”を受けていたという。先の記者が明かす。

「通訳と小声で交わしていた会話が偶然、耳に入ってきたんです。渡辺さんとブルゾンさんが紅白の台本の話で盛りがっていると、こっそりとマホーンさんが通訳の方に『台本なんてあるの?』と聞いたんです。通訳の方が『赤い本があったでしょう』と答えると、マホーンは『僕も読みたい』と頼んだんです。ところが通訳の方は『日本語だから、あなたには読めない』と一蹴して、これには驚きました」

 確かに「皆さまのNHK」なのだから、マホーンのために英訳版を作って手渡していそうなものだ。意外なことに、そういう準備は全く行われていなかったようだが、これには解説が必要だろう。

 紅白歌合戦は、かなり詳細な台本を作成している。しかしながら、この「HALFTIME SHOW」に関しては、概要がまとめられているだけで、かなりざっくりとしているのだ。いわば例外的なコーナーと言える。

 番組スタッフは「紅白全体の流れとは無関係だから、台本を渡す必要はない」と考えたのかもしれない。だが、別に完璧主義な歌手やタレントでなくとも、「自分がテレビに映る時、全体の中でどのような位置を占めているのか」という情報を把握したいと思っても全く不思議はないだろう。

 先の囲み取材に参加した記者は、マスコミ側だけでなく、NHKサイドにも4人に対する“温度差”が透けて見えたという。

「結局、渡辺直美さんとブルゾンちえみさんの2人には、マスコミもNHKも相当な厚遇で対応したわけです。対して3人の男性陣ですが、根本的に“添え物”という位置付けのブリリアンは仕方ないにしても、結局はマホーンも『ブルゾンちえみの刺身のツマ』という位置付けになっていたと思います。台本のエピソードは、その象徴として読み取れるのではないでしょうか。結構、残酷な囲み取材でしたね」

 当たり前だが、世界的な知名度となると、ブルゾンちえみよりも渡辺直美よりもオースティン・マホーンの方が遥かに上だ。NHKの接遇は、それにふさわしかったかと言えば、やはり疑問が残るだろう。

 神経質な歌手ならトラブルになってもおかしくなかった。しかし当のマホーンご本人は嬉々としてNHKの楽屋前で写真を撮影、関係者への感謝と共にインスタグラムに投稿した。マホーンの明るさ————あるいは少しだけ“おバカ”な側面————にNHKが救われたというのが、舞台裏の真実だったようだ。

週刊新潮WEB取材班

2018年1月7日掲載

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