フィールズ賞級「ABC予想」を証明した日本人天才数学者は廃人になるのか

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申し訳なかった

 元日本数学会会長の飯高茂・学習院大学名誉教授が言う。

「数学をやっている人でも、そう理解はできません。実は私も論文を取り寄せたのですが、あまりに難しくて、500ページ以上ある論文のうち、2ページくらい読んで放り出してしまったくらいです」

 論文が認められたら、

「その功績は非常に大きい。数学の歴史は4000年近くあるが、その中で最大級の発見と言えるでしょう」(同)

 数学界のノーベル賞にあたるフィールズ賞ものだというのだ。が、心配なのは、

「数学の天才には、極度に集中をし、全身全霊で研究に没頭するあまり、やり遂げた後に疲弊し燃え尽きてしまう人が多い。フェルマー予想を解決したワイルズはその後、研究をストップし、ポアンカレ予想のペレルマンも、社会との接触を断ち山籠もりしてしまいました」(科学部記者)

 19歳で米プリンストン大を卒業した望月教授。メディアの取材を拒絶しているが一体、どんな人物か。

「会ったことがある数学者はごく少ないはず。学会に顔を出した話は聞いたことがないし、研究会や懇親会に出るようなタイプでもない。今回、論文を検証するための4人の研究者チームが作られ、3年掛かりで確認作業をしてきましたが、望月さんは、“4人の貴重な時間を使ってしまい申し訳なかった。もう十分だから、ご自分の研究をさせてあげてください”と語ったそうです」(飯高名誉教授)

 やはり今後が気になる。

週刊新潮 2017年12月28日号掲載

ワイド特集「冬の花火」より

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