菅田将暉「報知」「日刊スポーツ」主演男優賞W受賞で“独り勝ち”の理由

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器用貧乏で突っ走れ

 とはいうものの、菅田による八面六臂の大活躍と比べると見劣りするのも事実。映画評論家の北川れい子氏も“人材不足”には同意だという。

「是枝裕和監督の『三度目の殺人』では助演でしたが、役所広司さん(61)の演技は神がかっていると思うほど圧倒的でした。そして気が付けば、役所さんから菅田さんの間の役者が活躍できていません。菅田さんの同年代に絞っても、松坂桃李さんは『キセキ -あの日のソビト-』で菅田さんと対峙しましたが、こういう結果になった。池松壮亮(27)さんもライバルの1人だと思いますけど、やっぱり軍配は菅田さんでしょう」

 ちなみに日刊スポーツの記事には、主演男優賞の選考で池松壮亮も「夜空はいつでも最高密度の青色だ」(石井裕也監督)の演技で高く評価されたものの、菅田将暉に一歩及ばなかったとの“選評”も記されている。

 それにしても、アート系からヒット狙いの作品まで、主演も助演も何でもこいとなれば、余計なお世話かもしれないが、いわゆる“器用貧乏”に終わってしまうのではないだろうか。

「まだ20代ですから、何でもやればいいんです。器用貧乏でいいじゃないですか。30代になれば役柄が狭まってしまうかもしれない。そうなる前に、今の勢いを持続してほしいですね」

 と、北川氏は一蹴するのだった。

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週刊新潮WEB取材班

2017年12月25日掲載

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