菅田将暉「報知」「日刊スポーツ」主演男優賞W受賞で“独り勝ち”の理由

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本命不在の2017年という幸運?

 しかし、“幸運”を指摘する声があるのは事実だ。さる業界関係者が明かす。

「今年の邦画で賞に値する演技をした男優はいません。確かに報知や日刊スポーツの場合は思い切った人選が可能です。菅田将暉はありでしょう。しかし映画界の1年を決算する『ブルーリボン賞』や『日本アカデミー賞』となるとそうはいきません。ヒット作の中から、“今年の顔”たる男優を選ぶわけです。さすがに菅田さんは若すぎます」

 実は昨年も同じ悩みを抱えていたという。確かに2016年といえば「君の名は。」(新海誠監督)と「シン・ゴジラ」(庵野秀明総監督)の1年だった。前者はアニメ、後者も役者の魅力が前面に出た映画ではない。

「結局『ブルーリボン』は『聖の青春』の松山ケンイチ(32)、『アカデミー』は『64-ロクヨン-前編』の佐藤浩市(57)をひねり出しました。ところが今年は更に苦しいと、関係者の間では囁かれているんです」

 最有力候補の1人に「追憶」(降旗康男監督)と「関ヶ原」(原田眞人監督)の岡田准一(37)が挙がっているという。今年はジャニーズにとって映画は惨敗続きの“鬼門”だったが、手堅い演技で作品をヒットに導いた。

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