あす2日「サッカーW杯」抽選「ハリルジャパン」天国と地獄組合せ「完全公開」

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大穴狙いはドイツ、イングランド戦

 イタリア流の堅守・カウンター攻撃を「カテナチオ」と呼ぶ。日本語では「閂(かんぬき)」や「掛けがね」という意味になる。当時の日本代表監督はイタリア人のザッケローニ。十八番の戦略かと思いきや、実はそうではなかったのだという。

「ザッケローニはビッグクラブのACミランやユベントスで成果を上げたことからも分かりますが、伝統的なカテナチオではなく、攻撃重視の3-4-3フォーメーションを好んだことで知られます。面白いことに、フランス国籍を持つハリルホジッチのほうが、カテナチオ的な戦術を使っています。毀誉褒貶が激しい監督ですが、私はその点は評価しています」

 1996年、アトランタ五輪の「マイアミの奇跡」を覚えている方も少なくないだろう。サッカー日本五輪代表が、ブラジル代表を1対0で下した試合だ。あの勝ち方が日本サッカーの目標になるわけだから、我々観客にとっては胃の痛い試合になるほど勝機が増すということになる。

 では逆に、最悪の組み合わせでも、思い切って奇跡が狙えるカードというものは存在するだろうか。

「日本代表がジャイアントキリング(番狂わせ)を実現できるとすれば、ヨーロッパの中堅国だと思います。それだけ南米、中央アフリカが苦手なんですが、中堅国なら組織vs組織の戦いで競り勝つという可能性があります。私が見てみたいのは、優勝候補のドイツとか、イングランドの2チームとの対戦です。もし抽選で対戦相手になってしまうと、最悪だと天を仰ぐ方も多いと思いますが、奇跡を祈って生中継を見る価値はあると思います」

 2018FIFAワールドカップは2018年6月14日から7月15日に開催される。

週刊新潮WEB取材班

2017年12月1日掲載

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