禁煙派「小池都知事」タバコ業界紙の“御用キャスター”で仰天発言連発の過去

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外国の女性を真似して吸いだした都知事

 掲載されたのは「全国たばこ新聞」の1986年12月1日号。これは全国たばこ販売協同組合連合会が発行し、販売店などに配布しているものだ。この新聞に小池都知事は「この人とスモーキングタイム」という対談記事を連載していた。著名な愛煙家にインタビューし、タバコの魅力について語り合うという内容だ。

 週刊新潮WEB取材班の手元には、84年から88年までの記事がある。小池都知事は52年7月生まれだから20代前半の仕事だ。ちなみに88年からテレビ東京「ワールドビジネスサテライト」の初代メインキャスターを務めることになる。

 念のため、小池都知事の禁煙に対する姿勢を、新聞の見出しでご紹介しておこう。

『家庭内でも受動喫煙防止を=全国初条例、保護者に努力義務-子ども対象・東京都』(時事通信・10月5日

『喫煙規制「やる気あるのか」=小池都知事、厚労省案を批判』(同・11月17日)

 あの対談との落差は著しい。ご本人は「昔の仕事」と一蹴するのかもしれないが、なかなかどうして都知事の「原点」が詰まっている。では内容を――残念ながら、ごく一部なのだが――ご紹介しよう。トップバッターは84年10月、女優の岡崎由紀との対談だ。

《友紀 (前略)喫い始めの頃は「セブンスター」でしたネ。これはとってもクルーミーな味がしておいしかったですヨ。

――女性がタバコを喫うというのは、『大人の女』への憧れとかいったものが最初はあるんじゃないでしょうか。私なども初めは外国で女性が粋にタバコを喫っているのをみて、ああ、いいナァーと思ってマネして喫い始めたという体験があります。カッコつけから入ったような気がするんですネ

 友紀 ええ、そうですネ。アクセサリーとしてネ。

 外国映画のシーンなど見ていても女性とタバコの扱いがいいナァーと思うのがいくつかありますよネ。とても色っぽいですよネェー。

――でもタバコの喫い方というのは、いろいろと女性にとっては仕草のひとつとして色気を感じさせながらも、ちょっとまちがうと下品になってしまうし、その辺りにどんな気を使ってますか?

 友紀 私は、あまり気にしない性格で、まァ、そうならないように気を付けなくてはいけないと時に思うだけです》

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