香川真司の代表落選で浮上 大スポンサー「アディダス」のスパイク問題

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8年契約で250億円

 この香川以上に、彼の落選にショックを受けている者がいる。香川とスパイクなどで個人契約を結んでいるアディダスだ。同社はJFAの公式スポンサーでもあり、23年までの8年契約で250億円ものスポンサー料を払う。

「香川の前にエース背番号の10をつけていたのは中村俊輔で、さらに前は名波浩。いずれもアディダスと個人契約を結んでおり、JFAの公式スポンサーの指定席と化している。協会のパトロンでもあるのに、香川のような“顔”が外れたので、面子を潰された格好です」(アディダス関係者)

 この背番号のユニフォームは人気商品で、アディダスも起用する選手には徹底的にこだわる。今後、誰が10番になるかで売り上げへの影響は必至だ。

「アディダスは最上位のスポンサーとして、全選手のユニフォームや用具類を提供していますが、その中にスパイクが含まれていないのも悩みのタネ。足が要のサッカー選手にとっては命のように大切な道具ですから、スポンサーを気にせず自由に選んでいい。25名いる代表選手のうち14名がナイキ、次がプーマの4名。アディダスは3名のみで、シェア争いでも守勢に立たされているのです」(同)

 W杯を前にして、アディダスには“レッドカード”がチラついているのだ。

週刊新潮 2017年11月16日号掲載

ワイド特集「ざんねんなにんげん事典」より

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