「三原じゅん子」おいしい議員生活 公私混同の“夫婦旅行”に法令違反の“お茶碗贈呈”

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新婚ボケも好い加減…

 そもそも、この中根氏、三原議員の後援者の間でも評判は芳しくない。

「彼の肩書は、三原さんの『横浜事務所』の所長となっているんですが」

 と言うのは、さる神奈川県連関係者である。

「実際、事務所は機能していない。電話をしてもほとんど出たためしがなく、ファックスをしても梨の礫。そもそも看板もなく、ポストにビラが溢れかえっていることも。そんな状態だから、地元活動も満足にできていません」

 三原氏は、昨年の選挙で全国比例から神奈川選挙区へ鞍替えしたばかり。地元の涵養が一番大切な時期にもかかわらず、だ。

「その一方で、彼はFacebookに、三原さんと新居でイチャイチャしている写真などをアップしている。新婚ボケも好い加減にしろよ、と思います」(同)

 実際、冒頭に記した10月27日も三原議員夫婦は自宅から羽田空港に向かい、北海道に飛んだ。29日に札幌で講演をこなしたものの、ウラを返せば、27日、28日はフリー。地元を置いて、わざわざ仕事の2日前に北海道入り。紅葉と秋の味覚を楽しんだということか。

 別の党関係者が言う。

「この夫に対し、私設秘書としての給与は三原さんが代表の党支部から支払われているとか。支部の収入には政党助成金が混じっていますから、言わば、税金で夫を食わせていることにもなる」

 思い返せば、三原氏には、これと似たような“過去”がある。彼女が中根氏の前に長らく交際していたのは、バックバンドのミュージシャンの男性である。2010年、参院選に当選すると、三原議員はこの男性を公設、後に私設秘書とし、内縁関係を続けながら“食わせて”あげていた。当時、この“手法”はメディアでさんざん批判された。にもかかわらずまた似たことをしているのだから、もはや税金で夫を養う「確信犯」と言えるのである。

「三原さんは議員になってもう7年も経つのに、こうした基本的なモラル感覚さえ身についていないのです」(同)

 と言うけれど、今回の新居購入に当たっては、まさにそれを証明するような“行動”が見られていた。

「三原さんは、引っ越しの挨拶として、ご近所に3000円ほどする高級茶碗を配ったそうです」(同)

 実際、隣人に聞いても、

「確かにご夫妻で見えられましたよ。ええ、夫婦茶碗をもらいました」

 と、それは確認できるが、公選法の199条の2には「当該選挙区内にある者に対し、いかなる名義をもつてするを問わず、寄附をしてはならない」とあり、法令違反の疑いが濃い。

「政治家ならそれはもちろん知っていて、引っ越しの挨拶だろうが何だろうが、選挙区内でモノを配ろうとはしないはず。この点、本当に甘いですよね」(前出・別の党関係者)

 デタラメな様子が見て取れるのだ。

 さて、当の三原議員はどう答えるのか。夫と秘書との「公私混同」については、〈秘書としての職務を遂行していますので、それにはあたりません〉。「茶碗配布」についても、〈夫が購入したものであり、引っ越しのご挨拶に伺った際に持参したものですので、違反にはあたりません〉と言う。

 しかし、都合が悪くなると、夫と自分を切り離すのは“ご都合主義”極まりないし、公選法ではどんな理由であろうと寄附が禁止されているのは条文を読めばわかること。愚にもつかない言い訳が通用すると思っているあたり、やっぱり心は、タレントのままである。

「三原さん自身も、歳費と期末手当、文書通信交通滞在費を合わせれば、年間3500万円近い収入がある。これに夫をぶら下げるとは、“おいしい生活”そのものです」(前出・別の党関係者)

 この方が“党の顔”というのだから、自民党には、よっぽど人材がいないのか。

週刊新潮 2017年11月9日神帰月増大号掲載

特集「3000円の『高級茶碗』を配って公選法違反! 選挙応援も『夫婦旅行』と抱き合わせ!! 党内が呆れ返る『三原じゅん子』おいしい議員生活」より

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