山梨「憎しみの2区」を制した“堀内王国の女城主” 薄氷勝利の後始末

国内 政治

  • ブックマーク

Advertisement

刑事告訴

 結局、堀内氏側の「執念」が奏功したのか、彼女が3000票差で辛勝した。ところが逆に長崎氏は、

「堀内陣営の公選法違反の刑事告訴手続きを進めていきたいと思います」

 と語り、戦いが終わっても「ノーサイド」にするつもりはないと宣言。こうして地元には確実に禍根が残った上に、

「堀内さんは岸田派所属。岸田さんと二階さんの間の遺恨も消えないでしょう。なにしろ選挙直前、岸田さんは二階さんのもとに『堀内公認』を直談判しに行ったのに蹴られるという赤っ恥をかかされていますからね」(大手紙政治部デスク)

 希望の党よろしく自民党も一枚岩ではなく……。

 関ヶ原を経て磐石な幕藩体制とはいきそうもない。

週刊新潮 2017年11月2日号掲載

特集「怨念と策謀が渦巻いた 女たちの『関ヶ原』」より

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。