安倍総理を援護したくて虚報発信! 「韓国軍に慰安婦」記事 山口敬之と公使のメール公開【検証4】

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週刊文春「韓国軍に慰安婦」記事は山口記者の捏造か(4)

 ここまで見てきた通り、TBSワシントン支局長時代の山口敬之氏(51)が週刊文春に寄稿した〈歴史的スクープ 韓国軍にベトナム人慰安婦がいた! 米機密公文書が暴く朴槿恵の“急所”〉(2015年4月2日号)には、根拠とした米公文書の“言い換え”や、関係者が話していない内容をコメントとして使用した痕跡が見られる。

 当初は映像の形で報じられるはずであったが、「報道するに足る十分な裏付けがないと判断し、放送はしていません」(TBS)となり、文春に掲載された記事。公文書のリサーチャーを務めたグリーン誠子氏は「記事を読んで頭に過(よぎ)ったのは、リサーチ結果を待っていたのは政府の人間だったかもしれない、ということでした」と語る。「詩織さん」準強姦逮捕状の男の、もう一つの“罪”――。

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 掲載の写真は山口氏が当時の山田重夫駐米公使と交わしたメールのやりとりで、時々【Cc欄】に佐々江賢一郎駐米大使も登場する。記事のゲラや公文書のコピーを山田公使宛に届け始めた3月24日午後(現地時間)からの流れは概略はこうだ。

公使:東京で官房長官記者会見で質問が出るなど、報道が出た段階で国務省に根回しするようにします。

山口:産経記者が明日の朝刊で展開してから、午前の官房長官会見で質問する事になりました。菅さんは、「20世紀に行われた人権侵害は、いつの時代のどの地域で起きたものでも、しっかり検証していくべきである」という昨年の安倍総理の国連演説に沿ったラインで答弁します。明日木曜日の国務省会見で聞いても大丈夫ですか?(25日朝)

次ページ:答え、楽しみですね

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