「プロ野球」チーム満足度調査から分かる“ビンボー球団”カープの悲哀 査定方法に不満噴出

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説明は一切なし

「広島の査定方法は本当に分かりにくかったです」

 と振り返るのは、数年前に広島カープから戦力外通告を受けた元投手。

「契約更改の時期になると、ハンコを持って球団事務所に出向くのですが、最初は“よく頑張ったな”という感じで始まるんです。でも、いざ査定の話になると、なぜかマイナス。僕たちの時は、1勝につき契約更改で100万円を上乗せするという“相場”があったんです。ところが僕の場合、勝ち星よりアップ額がずいぶん少なかった。でも、算定方法についての説明は一切なしです。とにかく安く上げようという感じ。来季の契約書には金額のみが書かれていてサインするだけでした」

 何とか選手の年俸を上げたくないというビンボー球団の悲哀を感じさせるが、加えてカープ担当の記者によると、

「広島カープは自動車メーカー・マツダの創業家である松田一族が牛耳っている球団です。今の松田元(はじめ)オーナーは3代目ですが、その代行をやっている甥の松田一宏氏がシブチンなんですよ。もともと万年Bクラスでボロボロの広島市民球場を使っていたようなチームでしたが、ここ数年で急に優勝を争うチームになってしまった。これまでオーナーの方針に従うしかなかったのが、結果を残し始めたものだから、ここに来て選手たちの不満噴出というわけです」

 とまれ、今年も契約更改の季節が始まろうとしている。さて清宮選手、とくとご覧あれ、彼はこのアンケート結果を見て、どんな球団を胸中に思い描くのだろうか。

週刊新潮 2017年10月19日号掲載

特集「『横浜DeNA』はブラックか!? 意外や『広島』は……初公開!清宮君に捧げる『プロ野球選手』チーム満足度の(秘)調査記録」より

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