今井絵理子・参議院議員の不倫問題で、赤っ恥の自民党機関誌『りぶる』

国内 政治

  • ブックマーク

Advertisement

『週刊新潮』8月3日号は今井絵理子・参院議員と、当時は神戸市議だった橋本健氏のツーショットを掲載した。二人並んで新幹線の座席に腰掛け、しっかりと手を繋ぐ。眠る今井議員の表情は穏やか。タイトルは「愛の闇」。手前味噌で恐縮だが、大変な反響を呼んだ。

 話は変わって『りぶる』という月刊誌がある。編集・発行は自民党。党女性局の機関誌という位置づけらしい。そして同誌8月号の奥付を見ると、発行日は7月15日。実は、『週刊新潮』が新幹線の二人を撮ったのも、同じ日なのだ。

 では、この『りぶる』8月号には、どんな記事が掲載されていたのか。「特集1」は「参議院議員通常選挙から1年 新人女性国会議員に聞く」とのタイトル。登場するのは4人だが、今井議員が冒頭を飾っている。その後の騒動を思い出してもらえば、どれほど間の悪い誌面となったか、簡単に想像がつく。

 本来なら真面目な記事として読まれたに違いない。だが、今井議員自身のスキャンダルで、突っ込みどころ満載の誌面に化けてしまった。例えば記事で最初の見出しは「障害のある子供たちのために私たち大人ができることは」というものだが、この「私たち」は多分、「日本人」と同義なのだろう。それは分かる。だが今となっては、今井議員&橋本氏を指すとしか思えない。

《――1年の議員生活を振り返っていかがですか。

今井 やりがいがあり、とても充実しています。(略)国会議員が毎日こんなに忙しいとは思いませんでした》

 上が記事冒頭のQ&Aだが、これも「充実しているのはオトコができたから」「忙しいと言っても、不倫相手との逢瀬は楽しんでいるじゃん」、などなど、下衆の勘繰りを抑えるのは相当に難しい。本当に不幸な記事なのだ。

 更に《議員になって変わったことは》の質問に、《言葉が持つ影響力を再認識しました》と答えている。だが『週刊新潮』の発売後、釈明コメントで「一線は越えていない」と弁解して失笑、もとい、話題を呼んだのは記憶に新しい。再認識どころか、もともと認識していないのではないか、と言いたくなる。

 他に列挙してみれば、《政治家になった今は心構えが変わりました》、《同じ志を持つ仲間が増えたと手応えを感じている》、《誠実に真剣に、一生懸命頑張ります》、といった発言は残念ながら、説得力ゼロだ。中でも白眉は、《心がけていることはありますか》との質問に対する回答だ。

《どんどん外に出て、感謝の気持ちを伝えることです》、《直接「ありがとう」と言える場所に、どんどん出掛けていきます。そのため、普段はあまり事務所にはいないですね》

 あまり事務所にいなかったのは事実かもしれない。だが、誰に感謝を伝えていたのか、どこに出掛けていたのかという突っ込みは、もう誰の脳裏にも浮かんでいるだろうから、省略することにしよう。

週刊新潮WEB取材班

2017年9月18日掲載

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。