公務出張中に風俗サービス 「天理市長」が負けた人間の性

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“5000円かぁ”と渋って

 並河市長が風俗嬢を呼んだのは、一度だけではない。今年6月6日〜7日にかけて東京で行われた全国市長会の会合の際も、開催前に前回と同じホテルに宿泊し、同様の別の風俗店から女性を呼んでいた。この時の市長のお相手は、20代半ばの色白美人。市長は胸に興味があるのか、やはり、大きなバストがウリの女性だ。

「第一印象は乱暴そうな人ではないなと。洗面台にロクシタンやクリニークといったブランドの化粧品があって、身体からはローズの香りをさせ、清潔感がありました。でも、彼はお風呂に入る時から結構、攻めてきたのを覚えています。本来はNGですけど、下半身に指を入れてきたり……」

 シャワーを浴びてベッドに移っても市長の攻撃は続き、ついには、なんと掟破りの“本番”を要求してきたというのだ。

「案の定、彼は“したい”“入れたい”と2〜3回言ってきて、もちろん、私も断っていたんですけど、諦めないので、じゃあ5000円でと言うと、“え、あ、5000円かぁ”と渋って。でも結局、“わかった”と、クローゼットの金庫からお金を出してきました」(同)

 しばし情交を結んだ二人。管理売春とは違うため、罰則は伴わないものの、違法行為には違いない。しかも市長から求めてしまったわけである。が、問題はそれよりも、公務での出張中に、有権者の目を盗んでコトに及んでいた点だ。

 元東京地検特捜部副部長で代議士の若狭勝氏は、

「法的責任を問われないからと言って、全く問題がないわけではありません。反倫理的、風俗を乱す行為ですから、地方自治体の首長がそうした行為をしたとすれば、倫理的、道義的に問題でしょう」

 これまで受験や就職では負け知らずのスーパーエリート人生を歩んできた並河市長だが、哀しいかな、欲望という名の人間の性(さが)には勝てなかったようだ。

 さて、当の並河市長に聞いてみると、

「いや、ちょっとそれは全然わからない。出張中の夜の細かいことについては、記憶にないですね」

 と言いながらも、動揺を隠せないのか、手を震わせ、

「他の部屋には全国の市長が泊まっているわけです。人目に付く場所で、誰がそんなことするんですか」

“本番”はおろか、風俗嬢を呼んだことすら完全否定。挙句、選挙に絡んだ陰謀だと主張する。だが、数時間後に、市長に再接触すると、先の話を一部翻し、

「性的サービスが伴う店を、出張中、2度利用したことは深く反省したい。確かにロクシタンも使っています。ただ、合法的な部分を踏み越えた事実はありません」

 往生際の悪い彼を、世間はどう見るか。落語家の立川談四楼氏は、

「我々の世界では、先輩や師匠に怒られたら、すぐに謝るのが鉄則です。言い訳するほど拗(こじ)れてしまうからね。最近も一線を越えていないと言い訳して失敗した政治家がいたのに、市長は勉強が出来ても、学習能力がないのですかね。“ストレスで”とか“出張先なので羽を伸ばしてしまいました”と言えばよかった。政治家の場合、しっかり仕事をしていれば、女性問題にも世間は寛容だと思いますがね」

「ハシケン」ならぬ「ナミケン」は、“男”らしく出直せるか?

週刊新潮 2017年9月7日号掲載

特集「公務出張に夜な夜な『風俗嬢』を呼んだ! 東大法卒元外交官の38歳『天理市長』が負けた人間の性」より

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