「やすらぎの郷」に倉本聰カメオ出演 ドラマ好調を象徴

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 何かと話題の「やすらぎの郷」(テレ朝系)――。

「6月29日の放送では、住人たちが“やすらぎ体操”をする中、車椅子を押して横切る女性が中島みゆきだというのは解ったけど、車椅子の主が誰なのかは確認出来なかった。けど、7月7日の放送でやっと解った。倉本聰さんです!」

 とは50代のファンだ。

 脚本家・倉本聰(82)のカメオ出演とは珍しい。しかも主題歌の中島みゆき(65)との豪華共演である。

「さらに酸素の管を鼻から外して煙草を吸うなんて演技までしていますから、好調の象徴ですよ。世界中でヒット作を飛ばしたヒッチコック監督のカメオは有名でしたが、それと同様、もし番組がうまくいっていなかったら、脚本外でそんな遊び心は生まれませんよ」

 とは倉本とつきあいのある業界関係者である。

「現場に顔を出す方だから、遊びも出来るわけです。現場どころか、撮影以前の“本読み”から演出するわけですからね。そんな脚本家は今時いません。古い話ですが、そういうことがきっかけとなってNHKの大河ドラマ『勝海舟』(1974年)では、NHKのディレクターなどの現場スタッフが自分たちの領分を侵されたと反発して、倉本さんが途中降板することになったのですから」

 その脚本は演出はむろん、BGMまで想定されるとも。

「だから、台詞の一字一句変えることは許されません。普通のドラマなら、大きく意味を崩さない限り、役者の言いやすいように変えることは多いのですが、倉本脚本はそうはいきません。当然、『やすらぎの郷』に出演されている大女優や俳優たちも覚悟してやっていることでしょう」(同)

 そのためなのか、7月4日の「チマタの噺」(テレ東系)に出演した浅丘ルリ子(77)はこう言っていた。

「台詞が長くて大変。2キロ痩せました……」

 体重37キロと言われる浅丘をも痩せさせる倉本脚本、ライザップより強力?

週刊新潮 2017年7月20日文月増大号掲載

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