問題山積「小池都政」 イエスマンと諮問機関だらけの大混乱

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 ドンが率いていた自民は緑色の素人集団によって57から23に削られた。が、いかに顔ぶれが一新されたところで、所詮はイエスマンの「小池チルドレン」。問題山積の都政は一体、どこへ向かうのか。

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 さる都庁関係者が言う。

「小池知事は就任以来、豊洲移転問題をはじめ専門家の手に委ねる諮問機関、PT(プロジェクトチーム)を多く活用してきました。ですが、座長がすべて決めて発表するので職員には情報が伝わらず、議会の各委員会で尋ねられても担当部局は『答えられません』と言うしかありませんでした」

 対して自民は、こうした手法こそが“ブラックボックス”だと批判してきたのだが、

「トップダウンであれボトムアップであれ、政策は本来、知事の手足となる職員に周知させるべきです。根回しをしないのが“小池流”とされているので、こうしたやり方は今後も続いていくと思われます」(同)

 そのつど1万8000人余りの本庁職員が右往左往させられるのは想像に難くない。

 こうした“既存の混乱”に加えて、

「9つある常任委員会、そして五輪や豊洲移転など特別委の委員長ポストのうち、どれを都民ファーストが取るのかが問題です。知事は絶対的な安定多数を得たので、やりたいことは何でもできる。予算のさじ加減も思いのまま、条例案は何でも通ることでしょう」(同)

 従って、本誌(「週刊新潮」)で報じた「自宅内禁煙条例」なども、あろうことか現実味を帯びてきている。しかも、

「都民ファーストの新人議員が委員長に就く可能性さえあります。もちろん議会局が議事進行のブリーフィングをし、権限については説明します。補佐する書記も配置されますが、何か揉め事が起きた時、とっさに委員たちを適切にさばき、混乱を収拾できるとは到底思えません」(同)

 結果、議会の品位は傷つきかねないのだ。

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