「誰も王になりたくない」 ヘンリー王子発言の波紋

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 ロイヤルファミリーの中に、国王や女王になりたい人なんていない――。

 米誌ニューズウィークの電子版に6月21日、掲載されたヘンリー王子(32)のインタビューが英国で波紋を呼んでいる。

「あの談話は『それでも私たちは、きちんと公務を行っていく』と続くのですが、“慎みがない”と保守層からの批判はかなり強いですね」(在ロンドン記者)

 だからこそ、王子は海外メディアを相手に選んだようだ。が、王子は国内でも4月に高級紙テレグラフのインタビューに応じ、母ダイアナ妃の死による心の傷を衝撃的に告白したばかり。

「兄ウイリアム王子の助言で4年前から精神治療を受け、今の状態は良好だそうです。たしかに公務にも熱心になり、親しみやすい人柄もあって国民の人気も非常に高いですね」(同)

 しかし、告白グセでもついたのか、6月25日には大衆紙にまで「王室から“離脱”しようと考えたことがある」とのインタビューがまた掲載されたのだ。

「体験を話すことが悲しみの解放につながると信じているようです。でも、背景には恋人メーガン・マークルのこともあるはずです」

 と話すのは、ある英王室ウォッチャー。

「連続ドラマ『スーツ』にも出演している米国の人気女優。交際も順調なのですが離婚歴があるのがネック。つまり、伝統にこだわらずに彼女との結婚を認めろと暗に訴えているのです」

 しかし、“どうぞ離脱なさい”という人々も多い。ダイアナ没後20年の夏を前に、論争はさらに大きくなりそうだ。

週刊新潮 2017年7月6日号掲載

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