「新麻生派」名称は 山東昭子は僧侶に依頼

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 7月3日、山東派と谷垣グループの一部と合流し、お披露目予定の「新麻生派」。会長となる麻生太郎財務相(76)からすれば派閥拡大への一歩となるが、悩ましきはその名称である。

 麻生派関係者の話。

「現在の為公会(いこうかい)(麻生派)の由来は中国の古典『礼記』の一節。麻生氏の座右の銘で、政治は民のもの、という意味があります。同様に、新派閥も、新しい名称が必要になる。山東昭子さんが張り切っていてね、女優時代からの知人である高野山の僧侶に頼んだそうですよ」

 その僧侶は法印と呼ばれる高野山真言宗最高位の僧職を務めたことがあり、平たく言うと、とっても偉い人。当の僧侶が言う。

「確かに相談を受け、古典から現代まで1000冊もの本を引っ張り出して、考えました。1週間ほど前にこんな名前がいいのではないかと、複数の候補をペンでしたため、FAXで山東さんにお送りしましたよ。あくまで参考資料で、お選びになるのはあちらです」

 言わば、高僧としての叡智を結集して考えだしたのだとか。これに戸惑うのが麻生派陣営である。

「麻生さんはあくまで社交辞令として、何かいい候補はないかと、山東さんに打診したそう。為公会という名も自身で考えたので、今回も新派閥の会長になる麻生さんが決めることになるでしょう。どうやら、高野山と聞いて、困惑しているようです」(先の関係者)

 その山東氏が言う。

「派閥名については、私と麻生さんで決めることになりました。その候補は麻生さんに渡しましたけど、決定はしていません」

 新派閥の顔となるご両人、手を携えて“同行二人(どうぎょうににん)”といきたいところ――。

週刊新潮 2017年7月6日号掲載

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