小池都知事が答えない「錬金術」「違法献金」疑惑

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小池百合子東京都知事(64)

 23日都議選告示を前に、先延ばしを続けてきた豊洲市場の移転表明を行った小池百合子東京都知事(64)。小池旋風の勢いにも影がさすが、“弁明”を求められる案件は「豊洲」だけではない。

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 情報公開にこだわってきた小池氏だが、未だに説明から逃げ続けている疑惑が2つある。

 1つは小池氏の公設秘書だった水田昌宏氏による“特権的錬金術”。政治資金管理団体の会計責任者を務め、小池氏の親戚と吹聴し自宅で同居もしていた水田氏が、銀行や不動産会社との取引に、その特権的立場を利用した可能性があるというものだ。

 たとえば水田氏が群馬県高崎市で経営するマンションは「穴吹興産」の仲介がなければ入手できない“特殊”な土地であり、さらに群馬銀行から水田氏個人への4億1500万円もの不可解な融資によって建てられている。また、昨年の都知事選終了直後に「みずほ銀行」によって設定された、高崎のマンションを含む小池氏・水田氏が関係する3つの物件を共同担保とした3億3000万円の根抵当権についても不自然な点が……。

 2つめの疑惑は、東京・池袋で闇金融を営んでいた男(83)から小池氏への“闇献金”。衆院議員時代、小池氏はこの男性にパーティ券の購入をたびたび持ちかけており、例えば2012年8月に催されることになっていた『議員在職20年を祝う会』では、男性は200万円分の券を購入している。

 ところが小池氏の政治資金管理団体の収支報告書には、この闇金業者が購入したという記載は見当らない。

「政治資金規正法では1回のパーティ券売買の上限を150万円と定めており、200万円だとこの上限を超えている。また、20万円以上のパーティ券購入者については収支報告書への記載が義務付けられていますが、その点でも政治資金規正法違反が疑われます」(政治資金の問題に詳しい神戸学院大学の上脇博之教授)

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 6月22日発売の「週刊新潮」では、一連の疑惑について振り返る特集記事を掲載する。

週刊新潮 2017年6月29日号掲載

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