森喜朗会長、小池知事の祝電受け取りを拒否? バトルは佳境へ

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“祝”と“呪”は紙一重。2020年の祝祭が近づくにつれて、増していくのは怨嗟の声ばかりである。

 都政担当記者の話。

「東京五輪開催に向け、ネックになっているのが1兆8000億円とも言われる莫大な大会経費を国、都、組織委員会等がどう分担するかという点。中でも、他県の仮設施設の費用500億円について、小池都知事は3月末に決断すると明言していたものの、理由をつけて先延ばしにしていました」

 今月11日、官邸を訪れた小池都知事は、都が負担することをやっと表明。

「組織委員会会長の森喜朗さんは“決断が遅すぎた”と苦言を呈しています。費用分担を早く決着しないと県が予算を組めない、と口を酸っぱくして言っていましたからね。これまでもボートの会場変更など、小池さんが自分のアピールのため、五輪を政争の道具にしていることに激怒していました」(同)

 その陰で、こんな一幕もあったという。都庁関係者の話。

「先月末、政府が春の叙勲を発表し、森さんは今回最高位である桐花大綬章を受章しました。実は小池さんが受章を祝し、祝電を送ったのです。すると、驚いたことに祝電を辞退する旨の通知がきた。かねてから互いを嫌いあっているとはいえ、“前代未聞だ”と小池さんも開いた口が塞がらなかったそうです」

 犬猿の仲に拍車がかかったのか。森事務所に聞くと、代わって代理人弁護士が、

「全ての方からの祝電等一切のお祝いについて受領をお断りしており、どなたが祝電を送られたか、把握していません」

 と不思議な回答。先の記者が続ける。

「今回決めたのは仮設のみで、他にも選手の移動にかかる運営費など分担が決まっていない項目があります。さらに、小池さんは5000億円という組織委員会の予算を増やすように要望を出していて、虎視眈々と反撃の機会を窺っているのです」

 祝い事にそぐわぬ、諍(いさか)いの真っただ中である。

週刊新潮 2017年5月25日号掲載