不倫発覚→スピード辞任で注目「政務官」の俸給は月額約120万円!

政治2017年4月26日掲載

■政務官になるのはどのランクの政治家か

在任8カ月ほどとして、1000万円近い国費が払われていた

 ビジネスにはスピード感が必要なのは言うまでもない。日本の経済界の司令塔たるべき経産省の政務官として、スピード感を重視したということだろうか。

 自らの不倫が報じられた「週刊新潮」の発売前に、政務官の職を辞した中川俊直代議士。

 中川氏のおかげで「政務官」というポストにも注目が集まったが、実のところどの程度の肩書なのか、知らない方も多いのではないだろうか。それもそのはずで、このポストの歴史は意外と浅いのだ。

 政務官とはどういう仕事で、どのくらいの収入が得られるのか。

 長年、官僚や財界の取材をしてきた新聞記者の藤澤志穂子氏が日本の肩書を網羅的に解説した入門書『出世と肩書』をもとに見てみよう(以下、同書より引用・抜粋)。

 まず、どのくらいのランクの政治家がなるものか。その相場は――

「大臣になるにはおおむね衆議院で当選5回以上、参議院で当選3回以上が相場といわれる。

 副大臣だと衆議院で3、4回、参議院で2回。

 政務官だと衆議院で2回以上、参議院でも同じくらいの印象だ」

■デキる若手の一里塚

 中川氏の場合、当選2回で経産省という主要な省の政務官になっているから、順調な出世ぶりだったと言っていいだろう。

 しかも、この仕事は決してお飾りではない。

「『副大臣』『政務官』が置かれるようになったのは2001年の省庁再編時から。

 それまでは『政務次官』というポストがあった。大臣を補佐し、政務を支える地位で国会議員から選ばれていたが、存在感は薄かった。

 大臣の意向とは関係なく、与党内の相談で当選2、3回の国会議員が機械的に充てられていたようで『盲腸のような存在』とも言われた」

「その後の副大臣、政務官はより政策や企画立案に関わるように改められた。副大臣および政務官は大臣を補佐し、その職務を代行することもできる。『大臣の次に機密情報を知る存在』として重要な取材先になった。

 特に政務官は復興庁の政務官を務めた小泉進次郎氏のように、『デキる若手』に注目が集まるようになってきた。新人国会議員にとっては、将来の出世における『一里塚』でもある」

 今回の場合、仕事以外のことが「デキる」人に注目が集まったわけだが、そんな政務官の「俸給」は月額で119万9000円。在任8カ月ほどとして、1000万円近い国費が払われていたことを考えると、笑いごとでは済まされないだろう。

デイリー新潮編集部