森友学園問題の“100万円寄付”“隠し玉ファクス” 嘘つきはどっちだ

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 捨て身の「死なばモリトモ爆弾」が炸裂すると、最強の私人である安倍昭恵総理夫人(54)という「家庭内爆弾」に飛び火した。その爆発の連鎖は凄まじく、盤石の権力基盤を誇った夫の安倍晋三総理(62)率いる政権を崩壊に導きかねない威力を持っていたのだ。

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証人喚問に応じた籠池理事長

 国会では嘘のオンパレード。玉砕覚悟で証人喚問に臨んだ籠池泰典理事長(64)だったが、その言い分は安倍総理や昭恵夫人のものとは真っ向から食い違った。一体、どっちが嘘をついているのか。

 まずは、100万円の寄付金問題である。

 3月23日、参院予算委員会で行われた証人喚問の冒頭、籠池理事長は、

「2015年9月5日、昭恵夫人は園長室で、私とふたりきりで“安倍晋三からです”とおっしゃって、寄付金として封筒に入った100万円を下さった。私たちには大変名誉な話なので、鮮明に覚えております」

 と、自信たっぷりに証言したのはご存じの通り。

 一方、安倍総理は従来通り、妻は寄付を行っていないという主張を繰り返し、さらに昭恵夫人も反撃に出た。自身のフェイスブックで、授受はもちろんのこと、同行政府職員を“人払い”したこともなく、籠池理事長とふたりきりになった場面はないと完全否定したのである。

“森友学園問題”の取材を続ける記者が解説する。

「当初、籠池理事長の長女、町浪(ちなみ)さんは100万円の受け渡し場所を『塚本幼稚園』の3階にある貴賓室の“玉座の間”だったと説明していました。というのも、町浪さんは当日、“玉座の間”で、父親と昭恵さんの2人が話しているのを目撃していたからです。ところが、証人喚問の数日前になって、籠池理事長は同じ3階の園長室に場所を変更した。なにか、辻褄が合わないことが出てきたのかもしれません」

 例の、“安倍晋三”と一旦書き、修正テープを貼って“森友学園”と上書きした郵便局の払込取扱票の受領証についても疑問が残る。

「だいたい、郵便局の自分の口座には自分名義であれば手数料なしで入金可能。なのになぜ、わざわざ340円の手数料を払って、自分の口座に“振込”という手続きを取ったのか。安倍晋三名義の偽装振込で、寄付の形跡を残そうとしたものの、郵便局で受け付けられなかったため、やむなく森友学園名義にせざるを得なかったと見られても仕方がないのです」(同)

 さらに、昭恵夫人から寄付を匿名にするように求められたとの証言も事実なのか。

「籠池理事長が公開した“寄付者名簿”によれば、匿名希望者に対しては、実名に続いて(匿名希望)と記されている。なぜ、昭恵さんの場合は、それと同じ扱いにせず、“森友学園”と記入したのかが不思議です」(同)

 また、10万円の講演料について、籠池理事長は“感謝”と書いた封筒に入れて、お菓子の袋とともに、昭恵夫人にお持ち帰りいただいたという話を証人喚問で披露した。

 しかし、籠池理事長の長男である佳茂氏は証人喚問の直前、本誌(「週刊新潮」)の取材に対し、

「昭恵さんと母の間で、“これ、講演料です”、“いや、受け取れません”などというちょっとした押し問答はあったようですが、最終的に母が昭恵さんのカバンに10万円を押し込んだと聞きました」

 と、明かしている。

 つまり、昭恵夫人に講演料を渡した人物は当初、籠池理事長の妻で「塚本幼稚園」副園長の諄子さんだったと主張し、その渡し方も異なる内容を説明していたのだ。むろん、籠池理事長の国会証言は記憶に曖昧な部分もあるのだろうが、ことほど左様に信憑性が高いとは言えない。

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