ベイカー茉秋JRAへ “超大物”新入社員の使命

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ベイカー茉秋

 昨年夏のリオデジャネイロ五輪で、柔道90キロ級・金メダルのベイカー茉秋(22)がこの春、東海大学を卒業。

 昨年来、就活中であることは一部で報じられていたが、4月1日よりめでたく、日本中央競馬会(JRA)への就職が決まった。

 柔道がなぜ競馬?

「JRA柔道部は実業団1部の強豪なんです。かつてはバルセロナ銀メダルの小川直也やシドニー金メダルの滝本誠も所属しており、昨年6月の全日本実業柔道団体対抗大会では、旭化成の5連覇を阻んで、7年ぶり3度目の優勝をしています。同じくリオ五輪100キロ超級で銀メダルの原沢久喜も所属しているので、これで旬の金銀メダル選手が揃ったことに。団体戦もより一層強くなるでしょうね」

 とはスポーツ紙デスク。

 その原沢が以前明かしたトレーニング法がJRAならでは、なんだとか。

「東京・世田谷区の馬事公苑にあるダート(砂)コースを使ってのトレーニングです。海辺を走るのはよくありますが、馬事公苑のダートはサラサラですし、人間の6倍のパワーと言われる馬が走るところ。しかも坂道ではタイヤを引くとも言いますから、パワーが付くでしょうね」(同)

 馬車馬ならぬ競走馬のように鍛えられるわけだ。しかし、なぜJRAはそこまで柔道に熱心なのか。

「JRAは政府(農林水産大臣)の監督下にある特殊法人なので、利益を追求する必要はない。けれども、ギャンブル団体というイメージは根強いですから、JRAの柔道着を着て優勝することでよりクリーンなイメージをPRしたいのでしょう。それに、この不況下にありながら、5年連続で馬券の売り上げが伸びているという強みもありますからね」(同)

 新卒の採用は毎年30人前後と言われる。その狭き門をくぐった超大物クンは、どこに配属されるのか。

 JRA広報に聞くと、

「JRAでは入社ではなく、入会と言います。新人の所属はまだ未定です」

週刊新潮 2017年3月30日号掲載

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