トランプ長女・イヴァンカ、北青山で極秘内覧会を開催

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 奇しくも、安倍総理がアメリカへと旅立つ、まさにその日の出来事だった。入れ替わるように日本では、トランプ新政権の“秘密兵器”が初上陸を果たした。トランプ氏が溺愛する長女が手がけるアパレルブランドの内覧会が、極秘裏に行われたのである。

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イヴァンカ・トランプ

 次期大統領の長女・イヴァンカ氏(35)は、持ち前の美貌を活かして16歳でモデルデビュー。名門アイビーリーグの一つであるペンシルベニア大学を首席で卒業し、現在は父親の会社「トランプ・オーガナイゼーション」で副社長の肩書を持つ。

「トランプ氏が“大統領に就任したら会社の経営は長女に任せたい”と言うほど、信頼しています。才色兼備の上に、3人の子を持つキャリアウーマンとして抜群の知名度を誇りますからね。選挙戦ではトランプの“代理妻”と呼ばれていて、メラニア夫人より目立つ存在でしたよ」(在米特派員)

 そんな彼女が、2007年から展開するのが「イヴァンカ・トランプ」。自らの名を冠するブランドの年商は270億円! CEOとして新製品を着用し、モデルとして広告塔も務めている。

 ニューヨーク在住のファッションライターは、

「たった10年弱の間に、服からバッグ、靴、小物に至るまで幅広く商品を展開しています。コンサバで無難なデザインではありますが、ジュエリー以外はお手頃価格。上質な生地のワンピースが、1万円から2万円台で購入できると人気です」

 幼い頃からセレブ一家で育った彼女も、庶民の心を掴む術には長けているのだ。

■徹底した箝口令

 今では全米に60店舗を構え、イギリスやカナダ、ドバイやカタールなど海外にも店を拡大。近く日本への進出も狙っているという。

 で、満を持してのお披露目となったのが11月17日と18日の2日間。会場となった東京・北青山のビルに招待されたのは、大手百貨店のバイヤーやアパレル業者たち。一見、華やかそうな会場だが、いざ足を踏み入れると物々しい空気に包まれていたというのだ。

 参加したバイヤーの話。

「受付では会場や商品をカメラで撮影したり、後日ブログなどウェブで口外しない旨の誓約が書かれた紙が配られましてね。大統領就任式の宣誓じゃあるまいし。ただし、サインしないと会場に入れない決まりでした」

 その会場では、女性向けの春物新作が展示されたが、

「至る所で係員が目を光らせていて、カメラを出そうものなら即退場という雰囲気。居心地悪かったですね」(同)

 会場は“本人不在”でも、ここまで徹底した箝口令を敷くあたり、なんだか父親の強面ぶりを彷彿とさせる。

 実際、就任前からファーストレディを気取る彼女に対しては、こんな批判もあると先の特派員が言う。

「当選後、トランプ氏の初インタビューが米CBSの名物番組『60ミニッツ』で放映されましたが、共演したイヴァンカ氏は自社ブランドの、ゴールドにダイヤモンドをあしらったブレスレットを着用した。なんでも1万800ドル(120万円)する代物ですが、出演後それをウェブで宣伝したんです。報道番組を商品宣伝の場に使っていると、メディアに非難されています」

 商魂たくましい「イヴァンカ」ブランドが、日本を席巻する日も近い?

特集「世界が安堵した裏に『トランプ大統領』の闇」

週刊新潮 2016年12月1日号掲載

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