世界記憶遺産「杉原千畝」骨肉訴訟に勝った四男の独白

社会週刊新潮 2016年12月1日号掲載

 鳥の目で見下ろせば美しいストライプに映る畝は、虫の世界だと土が一定間隔で盛り上がったりする急峻な崖である。人生もまた、遠景と近景では全く違う像を結ぶようで、外交官・杉原千畝も同じ。ナチスの迫害から逃れるユダヤ人にビザを発給。多くの命を救った史実が、近く世界記憶遺産として登録される。一方、彼の遺産を巡り骨肉の争いが展開されているのだ。

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〈杉原千畝妻の遺言は「無効」〉――新聞各紙がそう報じたのは、11月17日、東京地裁で下された遺産訴訟の判決だった。

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