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南京虐殺は“人数に関係はありません”のお立場「三笠宮殿下」
12月2日に100歳を迎えられた「三笠宮崇仁親王殿下」で思い出されるのは、皇族らしからぬ「斬新なお言葉」の数々である。例えば1956年に上梓された『帝王と墓と民衆』(光文社)に付された『わが思い出の記』の中で、1年間ご赴任された南京で見聞した日本軍の行状をこう嘆かれている。
〈一部の将兵の残虐行為は、中国人の対日敵愾心をいやがうえにもあおりたて、およそ聖戦とはおもいもつかない結果を招いてしまった〉
〈内実が正義の戦いでなかったからこそ、いっそう表面的には聖戦を強調せざるを得なかったのではないか〉
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〈太平洋戦争は“架空な歴史”“勝算なき戦争”〉赤い宮様「三笠宮殿下」に関する識者の見方
明治以降の皇族方では最長老の「三笠宮崇仁親王殿下」においては、過去の数々の”斬新なお言葉”で知られている。
お印にちなんだコードネーム“若杉参謀”として南京に赴任されていた殿下は、そのご経験に基づき、44年1月に将校らを前に講話を行われた。「支那事変に対する日本人としての内省」という文書にまとめられたその内容は、軍紀の乱れや現地軍の独走を激しく指弾するものだった。
■南京虐殺への言及
南京で見聞きした日本軍の行状についても、56年に上梓された『帝王と墓と民衆』(光文社)に付された『わが思い出の記』にてこう嘆かれている。...
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