梅宮辰夫、11時間に及んだ“がん手術”を語る 「秋ドラマには出る」

エンタメ週刊新潮 2016年9月15日号掲載

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 あの日焼けした顔と恰幅の良さを見ると、病気とは無縁に思える。俳優の梅宮辰夫(78)のことだが、彼も寄る年波には勝てない。今年2月に肺炎を患い、生死を彷徨(さまよ)ったという。そして、今再び重病説が流れ始めた。さて、本人に真相を聞いてみると――。

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安藤昇さんのお別れの会に現れた梅宮辰夫

 梅宮が手押し車を使って俳優の安藤昇さんのお別れの会に現れたのは、今年2月28日のことである。ベテラン芸能記者が語る。

「あの時、梅宮さんはフラフラで、予定されていた囲み取材もキャンセルになったほどでした。その後、6月23日に放送された『ダウンタウンDX』に出演し、肺炎を含め、心不全や腎不全など8つの合併症が出ていたことを告白。それも完治したと復活宣言したのです。ところが、それを最後にメディアの前に全く姿を現さないことから、ここに来て重病説が流れています」

 実際、調べてみると、7月、8月は全く仕事をしていないようなのだ。重病なのか、それとも別の理由があるのか。梅宮本人の告白。

「急性肺炎をやった時、黄疸が出ました。それから7月上旬には体中が痒くなって……。女房に言ったら『目が黄色いわよ』と。そこで、7月10日だったと思いますが、病院に行ったところ、明らかに黄疸の症状が出ているので検査をすることになりました。その際、内視鏡検査で“乳頭部がイカン”と言われたのです」

 乳頭部? 乳がんは男性には非常に少ないと言われるが、

「乳頭とは乳首のことではなく、乳がんになったわけでもありません。十二指腸と胆管が合わさるところに乳頭と呼ばれる小さな部位がある。そこにがんができてしまった。正確には、十二指腸乳頭部がんと言うそうです」(同)

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■秋ドラマには出る

 手術を行ったのは7月27日で、

「手術は当初8時間の予定でしたが、結局11時間もかかった。私は胸板が厚く、切開しても先生の手が患部になかなか届かなかったそうです。最終的に十二指腸と胆嚢を全摘。それ以外に膵臓の一部と、胃の5分の1ほどを切除しました。幸いだったのは、ステージ2の早期発見だったこと。8月11日に退院し、医者からは3カ月で完治すると言われています」(同)

 体重は10キロも減ったそうだから、やはり大手術だったことが窺い知れる。

 それにしても、十二指腸乳頭部がんとは、耳慣れない病名である。がん治療に詳しい三浦健医師によれば、

「十二指腸乳頭部がんの発症の頻度は割と少ない方です。胆管がん、膵臓がん、十二指腸乳頭部がんは、場所的には全く同じですが、細胞が違います。この3つを一緒にして、膵頭部領域がんと言います。3つのうち、一番たちの悪いのが膵臓がん。それに比べ、十二指腸乳頭部がんは、再発が少なく、肝臓への転移も少ない。ステージ2ならば、楽観していいでしょう」

 手術は、梅宮のように10~12時間かかることも珍しくないという。再び梅宮が語る。

「僕にとっては、好きなクルージングや料理も楽しむことができない夏でした。今は体力が落ちて何もできませんからね。一日、テレビを観たり、空を見たり、本を読んだりしています。そうはいっても、9月編成の秋ドラマには出る予定です。これからも俳優として頑張っていきたいと思います。その上で、いつか勝新太郎さんや石原裕次郎さん、高倉健さんに、今の芸能界の有り様を報告したいと思っているんです」

 やはり、がんは早期発見、早期治療が重要であることを教訓とすべきではないか。

「ワイド特集 きょうびの寓話」より