香取慎吾、過呼吸になるほどのキムタク嫌い 抑うつ状態に

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 時計の針が前にすすむと「時間」に、後にすすむと「思い出」になる。そう寺山修司は言う。解散の急先鋒だった香取慎吾(39)は、SMAPを思い出にすることを選んだ。この背景には過呼吸になるほどキムタクを嫌いになったことがあるのだが、ではそのワケとは。

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去年までは蜜月だった木村拓哉と香取慎吾

 ファンのひとりによると、

「2年前のコンサートのとき、“ワチャワチャ”した感じの5人はとても仲が良かった。演出は慎吾の担当。このなかで、『1つのトロッコに全員が同乗する』という場面がありました。2トップ(木村、中居)の衣装が入れ違う“事件”が起きたんですが、後のフリートークではそれをネタに取り上げ、慎吾もすごくノリノリだったんです」

 5人が固い結束を見せたこのコンサートから僅々2年足らずで解散。ファンは運命の無慈悲な転回を嘆くばかりなのだ。

「1月の騒動以降、香取は木村の名前を聞いただけで過呼吸になったりした。テレビ各局に届くファンの悲痛な声にも、彼は頭を悩ませていたようです」

 と、さる芸能プロ幹部が指摘するのだが、

「4人のなかでも、特に香取は木村をどうしても許せなかった。その理由がわかりますか」

 と、打ち明け話をするのは、事務所の事情に精通する人物だ。

「飯島三智チーフマネージャーが5人を連れて独立するという話は、事務所も半ば了承していました。彼女が役員を務める関連会社『ジェイ・ドリーム』を拠点に、その準備を進めてきたのです。独立はするものの、緩やかな資本提携とでも言いましょうか。たとえばコンサートやCDの売り上げ、そしてCMのギャラについて、飯島率いる5人と事務所とがどれだけ取るかという分け前まで決定していたと聞いています」

■自責の念

 事情通が続ける。

「にもかかわらず、木村は『ジャニーズ愛』を貫く恰好で卓袱台返しをした。香取は小学生のころに木村から贈られた財布を修理して使い続けるほど慕っていたし、『憧れの存在』と折に触れて公言してきたんです」

 それに加えて、

「香取にとって飯島は、芸能界では母親代わりで何でも相談してきた。木村だって、“最も尊敬するのは(飯島)ミッチー”とずっと言っていた。そんな飯島を困らせるような態度を取るのは、香取としては看過しがたいのです」

 精神科医の片田珠美氏は、

「香取さんは抑うつ状態にあると言えます」

 とし、こう分析する。

「香取さん自身が、女性マネージャーを守ることができなかったと無意識のレベルで罪悪感を抱いている可能性も考えられます。そのような自責の念がある場合、過呼吸が引き起こされやすいのです」

 去来する思い出は微笑ましいものか、はたまた。

「特集 SMAP解散が浮き彫りにした! 『ジャニーズ帝国』の憲法」より

週刊新潮 2016年9月1日号掲載

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