【リオ五輪】競泳女子「今井月」の武器は“和田アキ子と同サイズ”

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 まだ高校1年生ながら、北島康介と同じ日本コカ・コーラと契約を結んで注目を集める競泳女子の今井月(るな)(15)。モデル並みの美貌とスタイルは同社のCMで確認できるが、より速く泳ぐための天性の素質も抜群。中でも最大の武器が、あの和田アキ子と同じ大きさを誇るアレ――。

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最大の武器が和田アキ子と同じ大きさを誇るアレ――

 得意の平泳ぎでは代表の座を逃したものの、200メートル個人メドレーで五輪の切符を掴んだ今井。彼女が日本コカ・コーラとの契約に至ったのは、そのルックスによるところも大きいが、

「今後ののびしろの大きさにも注目したのでしょう。今回のリオ五輪では難しくても、4年後の東京五輪でメダルを取る可能性は十分にありますからね」

 と、スポーツ紙記者。

「彼女の足のサイズは和田アキ子と同じ26・5で、非常に大きい。当然、水を押し出す力が大きくなり、平泳ぎには有利です。あと、膝がすごく柔らかくて、つま先が太ももの裏につくくらい曲がる。そのため、水を引きつけて押し出す推進力が強いのです」

■母親の急死

 岐阜県出身の今井は、岐阜西中学から愛知県の豊川高校に進学。同校水泳部部長の小池隆治氏によると、

「彼女は、これまで見たことがないくらい素晴らしい素質を持っている。我々は“水感”という言葉を使うのですが、彼女は水中での動きが良くて、すべるように泳ぐ。また、1ストロークで進む距離が、そこらの選手とは比較にならないほど長いのです」

 今井が水泳を始めたのは3歳の時。そのきっかけは、

「2歳上のお兄ちゃんの影響です。2人の母親は元々病弱で、子どもには元気に育って欲しい、と。で、何か運動をさせたほうが良いということになり、人に相談したところ、水泳を勧められたのです」

 そう話すのは、今井の祖母の今井初子さん(78)。

「それでお兄ちゃんがスイミングスクールに通うようになり、私らが送り迎えをしていたのですが、そのうちに月が“私もやってみたい”と言い出してね。きょうだい2人で通うようになったというわけです」

 そんな今井一家を悲劇が襲うのは、2008年のことである。母親の急死―─。それは当時、まだ8歳の子どもに過ぎなかった今井にとって、あまりに過酷な試練だった。

「月の母親は身体が弱かったこともあって、最後は心臓を悪くして亡くなってしまったのです」

 と、初子さんが続ける。

「自宅で倒れている母親を月が見つけ、“お母さんが返事をしない。息をしていないみたい”と私に電話をしてきた。それで“すぐに行くからね”と言って車で駆けつけ、心臓マッサージをしたのですが、もう亡くなってしまっていて……。そんなに辛いことがあった時も、月は水泳の練習だけは休みませんでした」

 天性の素質に加え、その練習熱心さが実を結んだのだろう。13年、中学1年の時に彼女は、日本選手権の200メートル平泳ぎで3位になって一気に注目選手に躍り出たのである。

「彼女はまだまだ若いですから、ゆくゆくは、“女版・北島康介”として大活躍する可能性は十分あるでしょう」(スポーツライターの折山淑美氏)

 スター選手としての道を歩み始めた彼女の、美しい泳ぎをしかと見届けよ。

「特集 秘されたドラマ! 汗と涙の『日の丸』アスリート」より

週刊新潮 2016年8月4日号掲載

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