オコエの活躍は“接待ドラフト”のおかげ? 初三塁打のベースを出品

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〈12球団唯一の高卒ルーキー開幕一軍!〉

 に始まり、

〈オコエ初盗塁!〉

〈オコエ初スタメン〉

〈オコエ初ヒット!〉

〈オコエ初打点!〉

 以上は全てスポーツ紙の見出しである。そう、いま楽天は、オコエ、オコエの“スーパーセール中”なのだ。

 7日のヤクルト戦では、

〈初三塁打に初お立ち台〉

 その後も、

〈オコエ球団史上初の高卒新人勝利打点〉(9日)

〈オコエ今世紀初の高卒新人猛打賞〉(11日)

〈オコエ初の一番打者でスタメン〉(12日)

 初三塁打で彼が踏んだ三塁ベースはチャリティオークションに出品されるのだとか。やれやれ。

 大手紙楽天番記者が語る。

「ドラフト1位のオコエばかりが目立っていますが、2位・吉持、3位・茂木、6位・足立も一軍で奮闘中。今年に関してはルーキーの当たり年になっています」

 今年に関しては、とは?

「実は、その前のドラフト会議まで、立花社長直轄の“東北枠”というのがありまして……つまり、東北ローカル企業の社会人選手を指名して、看板広告や年間シートなどの営業活動のツールにしようという戦略だったそうです」

 その甲斐あってか、昨季の楽天の観客動員数は過去最高を更新。さすがは元ゴールドマンサックス! と言いたいところだが、その代償は大きかった。昨季のチーム成績はリーグ最下位。今季も6月13日現在、借金12のリーグ5位という体たらくである。

「主力の故障が相次いだとはいえ、“接待ドラフト”のせいで選手層が薄くなったのが低迷の最大の原因。もっとも、そのおかげでオコエにチャンスが回ってきたわけですけどね」

 セール期間はいつまで?

週刊新潮 2016年6月23日号掲載

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