『こころ』はミステリーかボーイズラブか 〈読み巧者10人の私の夏目漱石体験(1)〉

文芸・マンガ週刊新潮 2016年4月14日号掲載

 今年「没後100年」、来年に「生誕150年」を迎える文豪・夏目漱石。作家、俳優から政界のキーマンまで、各界の読み巧者10人が語る「漱石体験」に接すれば、“食わず嫌い”のあなたも、数十年前に“挫折”したあなたも、あの名作に思わず手が伸びるはず!

 ***

 思わせぶりな台詞でも知られる『こころ』は、文豪・夏目漱石の代表作のひとつ。人間のエゴや倫理観のあり様を描いたこの作品は、1914年に出版されて以来、数ある漱石作品の中で最も多くの読者に親しまれてきた。

...

記事全文を読む