日本の「ゴルフ」黎明期 進駐軍から返還されたゴルフ場で「小佐野賢治」もプレーした〈日本ゴルフの60年史(1)〉

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 60年前、日本のゴルフ界で新たな歴史が幕を開けた。進駐軍から返還された名門「川奈」で政商、小佐野賢治が接待ゴルフを開始。ソニーの井深大や小林秀雄がデビューしたのもこの頃だ。作家、早瀬利之氏の筆で往時の光景が鮮やかに甦る。

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 横浜のある海運会社社長の自宅の床の間には、掛け軸や骨董品ではなく、赤い衣をまとった、愛しい“恋人”が飾られていた。アメリカ生まれの“恋人”である。休日ともなれば、社長はうっとりとこれを愛でる。時折チャックをあけ、中を覗いてはニンマリしている。...

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